決勝ゴールを決めた東福岡MF中島賢星(中央) [写真]=瀬藤 尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が30日に行われ、東京B代表の三鷹と福岡代表の東福岡が対戦した。
史上初めて駒沢陸上競技場での開幕となった一戦は25分、東福岡の末永巧のフィードに抜けだした赤木翼が左サイドからグラウンダーのクロスを折り返すと、ゴール前で木藤舜介が合わせたが、三鷹の武田啓介が好セーブを見せて得点を許さなかった。40分にも、近藤大貴がミドルシュートを放ったが、ここはクロスバーを叩き0-0のまま前半を折り返した。
しかし後半立ち上がりに試合が動く。42分、東福岡が左コーナーキックを得ると、末永が上げたボールに頭で合わせたのは中島賢星。夏のインターハイ王者、東福岡が遂に均衡を破った。
苦しい展開が続いていた三鷹だが、13分に田嶋優也が出したロングフィードのこぼれ球をゴール前で平光太一が拾ってシュート。これがネットを揺らし同点かと思われたが、ハンドの判定でゴールは取り消された。
59分、東福岡は再び末永のCKから小笠原佳祐がヘディングシュートを放ち、リードを2点に広げた。その後も増山朝陽らを中心に追加点を狙ったが、スコアは動かず2-0で東福岡が1回戦を突破した。
東福岡は1月2日に行われる2回戦で、岩手代表・遠野と滋賀代表・草津東の勝者と対戦する。なお、決勝は来年1月12日に埼玉スタジアムで行われる。