3試合連続ゴールを奪った田場ディエゴ(10番) [写真]=平山 孝志
第93回全国高校サッカー選手権大会の3回戦が3日に行われ、新潟代表の開志学園JSCと神奈川代表の日大藤沢が対戦した。
初戦で三重代表の宇治山田商を破り3回戦に進出した、初出場の開志学園JSC。一方、1回戦で徳島代表の徳島市立にPK戦勝ち、2回戦で山口代表・高川学園との接戦を制した日大藤沢。
ベスト8入りをかけた一戦は、地元観衆の声援を背に日大藤沢が攻勢に出る。19分、右サイド低い位置の田場ディエゴが逆サイドへロングパス。裏に抜けだした中村恒貴のシュートはわずかにゴール右に外れた。続く22分、ペナルティエリア右で田場がパスを受けると、ドリブルでエリア内深い位置まで持ち込み、中央へラストパスを送る。最後は中村が右足で押し込み先制に成功する。
さらに27分、右サイドを突破した田場のクロスがディフェンスにブロックされると、こぼれ球を佐藤拓がミドルシュート。これがゴール左下に決まり日大藤沢が追加点を得た。勢いの止まらない日大藤沢は39分、佐藤のパスに飛び出した田場がキーパーを背負いながらトラップ。ワンフェイントを入れてから冷静に決め、日大藤沢が3-0と大量リードを奪って前半を終えた。
反撃に出たい開志学園JSCは45分、左サイドでフリーキックを獲得する。キッカーの高橋颯人がクロスと見せかけて直接狙ったが、鈴木孔明が反応し得点を許さない。さらに49分、高橋のロングパスを受けた途中出場の大坪奨がゴールを狙うが、惜しくもポストに弾かれてしまう。
開志学園JSCはその後、田場を中心とした日大藤沢に再びチャンスを作られるが、なんとかしのぎ得点を目指す。70分、途中出場の國井息吹らが立て続けにチャンスを掴むが、小野寺健也ら日大藤沢ディフェンス陣も身体を張って得点を阻止する。後半アディショナルタイムにも、関瑞樹、大坪らがシュートを放つが、日大藤沢ゴールを割ることは出来ず、3-0で日大藤沢が準々決勝へ駒を進めた。
日大藤沢は1月5日に行われる準々決勝で、静岡代表・静岡学園と対戦する。なお、決勝は12日に埼玉スタジアムで行われる。
【スコア】
開志学園JSC(新潟) 0-3 日大藤沢(神奈川)
【得点者】
0-1 22分 中村恒貴(日大藤沢)
0-2 27分 佐藤拓(日大藤沢)
0-3 39分 田場ディエゴ(日大藤沢)