2試合連続ゴールで勝利に貢献した宮本鉄平(4番) [写真]=瀬藤 尚美
第93回全国高校サッカー選手権大会の3回戦が3日に行われ、群馬代表の前橋育英と山梨代表の山梨学院大附属が対戦した。
和歌山代表・初芝橋本に競り勝ち3回戦に進出したインターハイベスト4の前橋育英と、兵庫代表・滝川第二、岐阜代表・岐阜工業を破って勝ち進んできた山梨学院大附属。
駒沢陸上競技場で行われたこの試合、まずチャンスを作ったの前橋育英。8分、ディフェンスの裏に抜けだした青柳燎汰がシュートを放つが、古屋俊樹の好セーブにあい先制とはならなかった。
一方の山梨学院大附属は原拓人、宇佐美佑樹らを中心に前橋育英ゴールに迫る。19分には、伊藤大祐のクロスから原がヘディングシュートを放つが、左ポストに嫌われてしまう。その後も宇佐美がチャンスを作るが、スコアは動かず0-0で前半を折り返す。
後半開始早々にスコアが動く。42分、山梨学院大附属は右サイドの伊藤からパスを受けた宇佐美が中央突破。そのまま個人技で持ち込み右足でゴールネットを揺らし、先制点を奪った。
しかし、すぐさま前橋育英も同点に追いつく。50分、左コーナーキックを獲得すると、渡邊凌磨のクロスをファーサイドで合わせたのは宮本鉄平。宮本の2試合連続CK弾で同点に追いつく。勢いに乗り勝ち越しゴールを狙う前橋育英は52分、カウンターから青柳がシュートを狙うが古屋の正面だった。さらに57分にも青柳がダイレクトシュートを狙うが、今度は枠の右に外れてしまう。
追いつかれた山梨学院大附属も64分、途中出場の小川雄大が中央にカットインしてシュートを放つが、吉田舜がわずかに触れ右ポストに弾かれた。その後、両者チャンスを作りながらも得点は生まれず、1-1で後半が終了。決着はPK戦に持ち込まれた。
先行の前橋育英、後攻の山梨学院大附属、ともに5人目までが決めて迎えた6人目。先行の前橋育英は宮本が決める。後攻の山梨学院大附属は大野佑哉。左下を狙ったシュートを吉田が横っ飛びでセーブし、前橋育英が3回戦を突破した。
前橋育英は1月5日に行われる準々決勝で、京都代表・京都橘と対戦する。なお、決勝は12日に埼玉スタジアムで行われる。