大勝を収めた履正社
文・写真=安藤隆人
和倉ユース2日目。グループリーグ最終日となるこの日、能登島グラウンドでは市立船橋vs浜松開誠館、東京ヴェルディユースvs作陽、履正社vsヴァンフォーレ甲府U-18などが行われた。
市立船橋は左MFの矢村健、トップ下の押尾、西羽拓と真瀬拓海のダブルボランチと、インターハイメンバーが軸となり、浜松開誠館を翻弄。38分にセンターバックの金子が先制点を挙げると、40分には矢村が右サイドを高速ドリブルで突破すると、そのまま強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、追加点。立て続けのゴールで勢いに乗ると、その後、山口、押尾のゴールで2点を追加。4-0の大勝で、決勝トーナメント出場を決めた。
東京Vユースvs作陽の一戦は、ハイレベルな攻防戦が繰り広げられた。プロ注目の伊藤涼太郎を擁する作陽は、細かいパスで攻撃に出るが、東京Vユースも屈強なFWの郡大夢、トップ下で高い技術とスピードを有する渡辺皓太を軸にした攻撃の前に、徐々に押し込まれていく。10分に東京VユースはPKを獲得するも、郡のキックはバーの上。その後もショートパスと渡辺のスピードを駆使して攻撃を展開する東京Vユースは、35分に郡の右からの折り返しを、渡辺が鮮やかなワントラップボレーを沈め、先制に成功する。50分にも郡のアシストから、佐藤瑠己安が強烈なミドルシュートを沈め、2−0。東京Vユースが勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
履正社vs甲府ユースは、履正社の攻撃陣が爆発。9分に清翼空が先制ゴールを挙げると、13分には西村光明が追加点を挙げる。これで波に乗った履正社は、牧野寛太、川畑隼人、田中駿汰の中盤のトライアングルに、西村、林大地、菅原大空が流動的に絡んで、分厚い攻撃を展開する。31分には佐藤拓人が、53分には牧野が決めると、58分には交代出場の清水遥生が、自慢の快足で右サイドを突破し、マイナスの折り返し。これを牧野が詰めて、5-0。さらに60分には途中出場の町野修斗が決めて、6-0の圧勝。初日は2連敗とぴりっとしなかったが、ここでその力をアピールした。
2日目が終了し、3日目の12日からいよいよ順位決定トーナメントへ。決勝トーナメントの初戦のカードは、FC東京U-18vs市立船橋、東京Vユースvs流通経済大柏、前橋育英vs磐田東、習志野vs柏レイソルU-18、浦和レッズユースvs大津、横浜FCユースvs四日市中央工、青森山田vs帝京、実践学園vs桐光学園となった。決勝は13日、七尾市城山陸上競技場で13時にキックオフされる。果たして、激闘の決勝トーナメントを勝ち抜くのはどのチームか。