第95回全国高校サッカー選手権大会1回戦の開幕戦が30日に行われ、関東第一(東京B)と野洲(滋賀)が対戦した。
開幕戦は初出場ながら昨年夏は高校総体でベスト4に入った関東第一と、11年ぶりの優勝を狙う野洲の対戦となった。
試合は序盤から風上に立つ野洲が押し気味に進める。22分、左サイドでスルーパスを受けた高取誠隆がエリア左からマイナスの折り返し。走り込んだ江口稜馬がダイレクトシュートを狙ったが、ここはミートしきれずにGK内野将大がキャッチした。
一方、関東第一はセットプレーから相手ゴールに迫る。28分、エリア手前でFKのチャンスを得ると、冨山大輔が壁横を低いシュートで狙った。しかし、ここはゴール左に外れてしまった。
野洲は29分にビッグチャンスを迎える。エリア手前右でボールを持った江口が高取とのワンツーから強烈なミドルシュートを狙ったが、ここはクロスバーを直撃。先制点とはならなかった。
関東第一は前半のうちに早くも交代カードを切る。36分、林健太を下げて堤優太を投入した。しかし、その後も野洲のペースは変わらない。37分、エリア手前で今度は高取がボールを持つと、江口とのワンツーからフリーとなり右足シュート。しかし、ここもわずかにゴール左に外れてしまい、得点には至らなかった。このままスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半立ち上がりも野洲のペースが続く中、関東第一にアクシデントが起きる。54分、GK内野が負傷によりプレー続行不可能となり、1年生の北村海チディが代わって入った。
すると61分に関東第一が得点機を迎える。途中出場の重田快がエリア内左で鷹取新に倒されてPKを獲得。これをキッカーの冨山がしっかりと沈め、関東第一が先制に成功する。
攻め込みながらも先制点を許した野洲は、65分に中野知良を下げて陸田直毅を投入。75分には徳田竣希を下げ、アサノ竜也を投入し、さらに攻撃の手を強める。しかし、野洲は最後まで追いつくことができず、関東第一が1-0で開幕戦を制した。
勝ち上がった関東第一は、1月2日に2回戦で正智深谷(埼玉)vs立正大淞南(島根)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 61分 冨山大輔(PK)(関東第一)
By サッカーキング編集部
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