関東第一と正智深谷が対戦した [写真]=高野吉亮
第95回全国高校サッカー選手権大会2回戦が1月2日に行われ、関東第一(東京B)と正智深谷(埼玉)が対戦した。
初出場の関東第一は開幕戦で強豪・野洲(滋賀)を破って2回戦進出。一方の正智深谷は、1回戦で立正大淞南(島根)を2-1と逆転で勝利を収め、出場3度目で選手権初白星を挙げた。
試合は5分、関東第一が最初のシュートを放つ。影山海斗が左サイドでボールを奪うと、エリア内にドリブルで強引に侵入。左足でシュートを放ったが、ゴール左に大きく逸れた。
10分、攻める関東第一が先制に成功する。左サイド菅屋拓未のクロスが相手選手の手に当たって、エリア内でのハンドという判定でPKを獲得。キッカーの冨山大輔がゴール左に蹴り込んだシュートはGK戸田海斗が防いだが、こぼれ球を林健太が押し込んだ。
さらに23分、関東第一が決定機を迎える。エリア外中央でボールを拾った冨山が右足を思い切りよく振り抜く。ボールはゴール左下のポストに直撃したが、ネットを揺らすにはいたらなかった。
26分、1点を追う正智深谷にアクシデント。中盤で谷口瑛也が振り上げた足が石井賢哉の顔面に入ってしまい、レッドカードを提示されて一発退場の判定を受けた。10人となったことを受けて、正智深谷は今岡マックスに代えて田島帆貴を投入した。
前半アディショナルタイム1分、正智深谷がセットプレーでチャンスを作る。左サイドからのフリーキックを玉城裕大が左足でクロス。エリア内中央でボールがこぼれ、最後は鈴木涼太がヒールで流し込もうとしたが、ゴール左に外れた。前半は関東第一が1点をリードして折り返した。
後半に入って47分、関東第一は菅屋が左足でクロス。エリア内で林が頭で合わせたが、上手くミートせず枠を捉えることができなかった。その後、立て続けに2人の選手交代。50分に重田快、57分には小野凌弥を投入した。
67分に関東第一に決定機。右サイドでボールを持った重田がドリブルで仕掛ける。相手DF1人をかわしてエリア内に侵入すると、そのまま右足でシュート。グラウンダーで飛んだボールは惜しくもゴール左に外れた。
79分、正智深谷が同点に追いつく。右CKの流れから、エリア内中央で鈴木がキープ。こぼれたボールを金子悠野が右足でゴール右上に蹴り込み、ゴールネットを揺らした。
さらに後半アディショナルタイム3分、正智深谷は上原翔汰がエリア内右から放ったシュートが相手選手の手に当たって、PKを獲得。キッカーの小山がゴール右下にきっちり決めて逆転に成功した。このまま試合は終了し、正智深谷が劇的な逆転勝利で3回戦へ駒を進めた。
勝ち上がった正智深谷は3日、3回戦で創造学園(長野)と広島皆実(広島)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 10分 林健太(関東第一)
1-1 79分 金子悠野(正智深谷)
1-2 80+3分 小山開喜(正智深谷)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト