先制ゴールを喜ぶ前橋育英の選手ら [写真]=兼子愼一郎
第95回全国高校サッカー選手権大会3回戦が1月3日に行われ、前橋育英(群馬)と遠野(岩手)が対戦した。
2日の2回戦で、夏の高校総体王者である市立船橋(千葉)をPK戦の末に撃破した前橋育英。勢いそのままに、3回戦ではベスト8進出をかけて、松山北(愛媛)に完封勝利を収めた遠野と激突する。
試合開始2分、早くも前橋育英が先制に成功する。CKがゴール前にこぼれると、走りこんだ角田涼太朗が思い切りよく右足を振りぬき、ゴール左下へ突き刺した。
その後もペースを握ったのは前橋育英。30分に大塚諒、32分には飯島陸が立て続けにピッチ中央で右足のミドルシュートを打った。しかしいずれも枠をとらえることができない。
続く35分、GK菊地将大の位置を見て、前橋育英の田部井悠が遠目から右足でゴールを狙ったが、ボールはクロスバーに直撃。追加点とはならなかった。前半はこのまま前橋育英の1点リードで終える。
後半立ち上がりも前橋育英の流れは変わらず。45分、田部井悠が右サイドでボールを持つとドリブルを仕掛け、左足のシュートまで持ち込んだ。しかしこれはポスト左へわずかに外れる。
直後の46分、遠野は佐々木琢光のロングパスを阿部亮太がエリア内でトラップ。GK月田啓が飛び出してきたところをループシュートで得点を狙ったが、ボールはポストの左へわずかにそれた。
63分には、遠野の浅沼海斗が右サイドでボールを持つと、左足アウトサイドでクロスを供給。これに佐々木が頭から飛び込むが、合わせることはできなかった。
それでも70分、遠野がビッグチャンスを迎える。阿部がディフェンスラインの裏へ抜け出し、後方から出たパスをダイレクトで左足のシュート。しかしボールはポスト左へ外れ、同点ゴールとはならなかった。
結局、最後まで得点を与えなかった前橋育英が1-0で勝利。3年連続のベスト8進出を決めた。
勝ち上がった前橋育英は、5日に佐賀東(佐賀)と滝川第二(兵庫)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 2分 角田涼太朗(前橋育英)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト