高沢のゴールで先制した前橋育英 [写真]=小林浩一
第95回全国高校サッカー選手権大会準決勝が7日に行われ、前橋育英(群馬)と佐野日大(栃木)が対戦した。
前橋育英は準決勝で滝川第二(兵庫)を破ってベスト4に進出。2年ぶりの決勝進出に王手をかけている。一方、佐野日大は準決勝で駒澤大高(東京A)を下し、初の準決勝進出を果たした。両校ともに初優勝を目指し、青森山田(青森)の待つ決勝への切符を争う。
序盤からチャンスを作ったのは前橋育英。4分、エリア手前右でパスを受けた飯島陸がドリブル突破から右足シュートを狙ったが、ここはGK中村一貴がしっかりとキャッチした。続く17分、エリア手前右で岩下航が倒されてFKを獲得すると、高沢颯が直接狙ったが、シュートは枠の上に外れてしまった。
その後も前橋育英の時間が続く。26分、中央の大塚諒が左の高沢へパスを送ると、高沢がカットインから右足シュートを狙ったが、ボールは枠の右に外れて得点にはつながらなかった。
佐野日大は29分にビッグチャンスを迎える。エリア手前で味方のシュートを拾った長崎達也がワントラップから右足シュート。しかし、ここはGK月田啓が横っ飛びでなんとか弾き出した。
直後の30分、均衡を崩したのは前橋育英だった。ロングフィードに飯島が抜け出すと、エリア左からマイナスの折り返しを送る。これを走り込んだ高沢が右足でゴール右下に蹴り込み、前橋育英が先制に成功する。前半はこのまま1-0で前橋育英がリードしてハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がりも前橋育英が攻め続ける。53分、左サイドからのアーリークロスを人見大地がヘディングで合わせたが、ここはGK中村がなんとか反応してCKに逃れた。59分には人見が相手最終ラインの裏にスルーパスを出したが、ここもGK中村が飛び出してピンチを凌いだ。
なかなかシュートチャンスまで持ち込めない佐野日大。60分、長崎がエリア手前からシュートを狙ったが、ここもGK月田がなんとかセーブした。78分にはエリア手前左の長崎が野澤陸へスルーパスを狙ったが、ここは角田涼太朗が体を張ってパスカット。決定機を作らせない。
試合はこのまま1-0でタイムアップ。5試合連続の完封勝利で北関東対決を制した前橋育英が2年ぶりの決勝進出を決めた。
決勝戦は9日に埼玉スタジアム2002で開催され、青森山田(青森)と前橋育英(群馬)が対戦する。
【得点者】
1-0 30分 高沢颯(前橋育英)
By サッカーキング編集部
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