山梨学院を優勝に導いた長谷川監督 [写真]=野口岳彦
第99回全国高校サッカー選手権大会決勝が11日に行われ、山梨学院(山梨)と青森山田(青森)が対戦。試合はPK戦までもつれ、山梨学院が11大会ぶり2度目の優勝を手にする結果となった。試合後、大会制覇を果たした山梨学院の長谷川監督がインタビューに応じた。
まず長谷川監督は、「10回戦って、1、2回勝てればという相手。その1回が今日来るようにすればいいかと準備して臨みました」と試合前の考えを明かした上で、チームの戦い方についてこのように語った。
「青森山田の出発点は藤原君と考え、CBにマンマークをと考えました。神奈川大学監督時代に早稲田大学と対戦したとき、ビルドアッパーのCBがいて、考えた作戦でした。今回、これが出せると。CBにFWをマンマークでつけて10対10にする。藤原君は試合からいないことにしようとしました」
「決定機を山田さんに1、2本作られたのですが、運にも助けられました。今大会、運も自分たちに流れて来ていました。コロナ禍でも努力、仲間への感謝などがつまった、2チームが勝ち負けを越えた試合をできたことはよかったです」
そして、就任2年目にして選手権制覇を成し遂げたことに関して問われると、「今年(の選手)は突出していないですが、個性、可能性のある子が多かったです。強みを磨かせて、通用することを気付かせたことはよかったと思います」と話した。
また自身が、教員を目指したのは選手権で優勝するためだったと語っていたことについて問われると、「実感がまだ湧かない」としつつも、「優勝したくて教員になったという自分のことも忘れてしまうくらいやらせてもらっている環境の中で、恩返ししないと、感謝を2チームで表現しないと、と選手には話しました」とその想いを口にした。
By サッカーキング編集部
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