尚志が徳島市立を下し1回戦を突破 [写真]=金田慎平
第101回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、尚志(福島)と徳島市立(徳島)が対戦した。
2大会連続13度目の出場となる尚志。過去には2度ベスト4(第90回大会、第97回大会)に進出した経験がある同校は今大会で悲願の初優勝を目指す。対する徳島市立は2大会ぶり19度目の出場。3年前の過去最高成績(ベスト8)を超えるベスト4以上の成績を目指す。両校ともに出場回数が10度を超える”名門校”同士による1回戦となった。
最初に決定機を作ったのは徳島市立。9分に右CKから稲川陽友が打点の高いヘディングシュートを放つも、尚志のGK鮎澤太陽が好セーブ。こぼれ球を拾った山本煌大がボックス内で右足を振り抜いたが、シュートは大きく枠を外れた。
対する尚志は11分、網代陽勇との連携でボックス内左に侵入した鈴木虎太郎がカットインから右足で強烈なシュートを放つ。GK藤澤芭琉が弾いたボールを後方から走り込んだ網代が右足で蹴り込みゴールネットを揺らした。早い時間帯で尚志が先制に成功する。
その後もボール保持率で上回る尚志が試合を優位に進める。前線の網代と鈴木が積極的にサイドに流れながら起点を作り、ボックス内でのシュートチャンスを何度か作っていく。しかし、相手チームの集中した守りに阻まれ、追加点を奪うまでには至らず。対する徳島市立は何度かシュートを放つシーンを作ったものの、なかなか攻撃に人数をかけることができない。前半はこのまま尚志の1点リードで終了した。
後半も拮抗した展開が続く。1点ビハインドを負った徳島市立は積極的なプレスを仕掛けつつ、ボール保持率も高めながら尚志ゴール前への侵入を試みていく。しかし、尚志の集中した守りを崩しきれず、なかなか決定的なシュートを放てない時間が続く。対する尚志は鋭い攻撃で徳島市立ゴールを脅かすシーンを何度か作っていく。
70分、右CKを獲得した尚志はショートコーナーを選択。ボールを受けた山本叶多がゴール前にクロスを送ると、混戦でこぼれたボールを網代がボレーで叩き込みネットを揺らした。尚志が貴重な追加点を奪う。さらにその直後、尚志は敵陣左サイドをドリブルで崩すと、ゴール前への折り返しのこぼれ球を後方から走り込んできた岡野楽央がゴールに蹴り込み、リードを3点に広げた。
試合はこのまま3-0で終了。自慢の攻撃陣が躍動した尚志が1回戦を突破した。2回戦進出を決めた尚志は、31日にニッパツ三ツ沢球技場にて北見(北海道)vs国見(長崎)の勝者と対戦する。
By サッカーキング編集部
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