青森山田が選手権2回戦を突破 [写真]=金田慎平
第101回全国高校サッカー選手権大会・2回戦が31日に行われ、青森山田(青森)と広島皆実(広島)が対戦した。
26年連続28度目の出場となる青森山田。直近では4年連続で決勝に進出しており、昨年は3大会ぶり3度目の優勝を果たした。今大会は5年連続の決勝進出と昨年に続く連覇を目指す。対する広島皆実は2大会ぶり17度目の出場。出場した直近6大会はいずれも初戦敗退となっている。”前回王者”を下し、”鬼門”の初戦を突破することはできるだろうか。
序盤は拮抗した展開が続く。青森山田はセットプレーやロングスローを中心にいくつかチャンスを作るが、ボックス内での相手守備陣の粘り強い守備対応に阻まれ決定的なシュートを放つことができない。広島皆実は強固な守備で青森山田の攻撃を跳ね返しつつ、最前線の藤井永遠を起点にカウンター攻撃を狙っていく。
時間が経過するにつれて青森山田がボールを握る時間が増えていく。最前線に入る「10番」の小湊絆を起点に、左右両サイドからのクロスでシュートチャンスをうかがっていく。19分には右サイド敵陣深くからのクロスにゴール前で小湊がヘディングで合わせたが、シュートは惜しくもGKの正面に飛んだ。広島皆実は押し込まれる展開が続くも、集中した守備でゴールを割らせない。結局互いにゴールネットを揺らせぬまま、前半はスコアレスで終了した。
後半開始直後の46分、青森山田は敵陣左サイド深くでFKを獲得。右足のインスイングで送ったボールをニアサイドで小湊が後方に逸らすと、待ち構えていた三橋春希がヘディングで叩き込みゴールネットを揺らした。青森山田が先制に成功した。
反撃に出たい広島皆実だが、青森山田の鋭い切り替えの前に苦戦し、なかなかセカンドボールを拾うことができない。時折、丁寧なビルドアップから敵陣内に侵入するシーンを作るも、決定的なチャンスを作るまでには至らない。青森山田は集中した守備対応を見せつつ、小湊を起点としたカウンターやセットプレーから際どいシーンを作る。
その後スコアボードが動くことはなく、試合は1-0で終了。勝利した青森山田が2回戦を突破した。青森山田は1月2日に等々力陸上競技場で行われる3回戦で尚志(福島)と国見(長崎)の勝者と対戦する。
【得点者】
1-0 46分 三橋春希(青森山田)
By サッカーキング編集部
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