市立船橋FW郡司璃来 [写真]=小林渓太
第102回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、市立船橋(千葉)と高川学園(山口)が対戦した。
選手権優勝5回を誇る市立船橋は、清水エスパルス内定のU-18日本代表FW郡司璃来らタレントが揃い、千葉県予選を勝ち抜いて、3年ぶり24回目の出場を決めた。一方、山口県代表の高川学園は5年連続29回目の出場。Jクラブの練習にも参加したU-17日本代表候補FW山本吟侍の決定力に注目が集まる。
試合は7分に動いた。左サイドの深い位置に足立陽がボールを流し込むと、反応した郡司が相手を華麗にかわして中に切れ込み、思い切り右足を振り抜いた。強烈なシュートはGKのニアサイドを射抜き、ゴールネットに突き刺さった。市立船橋が早い時間帯に先制する。
勢いづく市立船橋は、10分に追加点を奪う。キャプテンの太田隼剛がペナルティエリア内で相手のハンドを誘発して、PKを獲得。このPKを郡司が冷静に決めて、2点差に広げた。
リードを広げられた高川学園だが、徐々に相手陣内でのプレータイムを増やし、攻勢に出る。すると、36分にセットプレーから1点を返す。コーナーキックを伊木樹海が蹴ると、フリーになった佐藤大斗が力強いヘディングシュート。これがゴールネットに吸い込まれ、高川学園が1点差に迫った。
後半は開始早々に試合が動いた。高川学園がGK髙城柊哉までバックパスすると、市立船橋の久保原心優が猛然とプレス。髙城は久保原を交わそうとしたが、久保原がボールを奪取。あとは冷静にゴールへと流し込んだ。久保原のゴールで市立船橋が再びリードを2点に広げる。
さらに61分、左サイドから太田がピンポイントのクロスを入れると、ゴール前に飛び込んだのは郡司。見事なヘディングをゴールへ叩き込んだ。郡司はこれでハットトリックを達成。市立船橋はリードを3点差に広げた。
試合はこのまま市立船橋が4―1で高川学園に勝利。2回戦進出を決めた市立船橋は、31日に県立柏の葉公園総合競技場にて、帝京長岡(新潟)と長崎総科大付(長崎)の勝者と対戦する。
【スコア】
市立船橋 4-1 高川学園
【得点者】
1-0 7分 郡司璃来(市立船橋)
2-0 10分 郡司璃来(市立船橋)
2-1 36分 佐藤大斗(高川学園)
3-1 43分 久保原心優(市立船橋)
4-1 61分 郡司璃来(市立船橋)
By サッカーキング編集部
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