2回戦屈指の好カードは市立船橋に軍配! [写真]=小林渓太
第102回全国高校サッカー選手権大会・2回戦が31日に行われ、帝京長岡(新潟)と市立船橋(千葉)が対戦した。
2度のベスト4進出経験がある帝京長岡と、過去5度の優勝を誇る市立船橋による“強豪対決”が2回戦で実現。2大会ぶり10回目の出場となる帝京長岡は初戦で長崎総科大付(長崎)に劇的逆転勝利を飾り、3大会ぶり24回目の出場となる市立船橋は高川学園(山口)相手に4-1の大勝を収めた。果てして3回戦へ駒を進めるのはどちらのチームになるだろうか。
最初にチャンスを作ったのは市立船橋。11分、郡司璃来が後方からのロングフィードに反応しボックス内右へ抜け出すと、左にこぼれたボールに佐々木裕涼が詰めるもシュートに力が入らず。14分には左CKに五来凌空が高い打点のヘディングで合わせたが枠を捉えることができなかった。対する帝京長岡は18分、右サイドで起点を作り立て続けにシュートチャンスを作ったが、ゴールを脅かすまでには至らない。
その後は市立船橋がボール保持率を高めて試合を優位に進めていく。前半の中盤以降は多くのセットプレーを獲得し、何度かゴール前で際どいシーンを作るが、帝京長岡も最終局面で粘り強い対応を見せ決定的なシュートを打たせない。両チームともにゴールネットを揺らせぬまま、前半はスコアレスで終了した。
後半の序盤は帝京長岡がペースを握る。44分、敵陣右サイド深くからゴール前へクロスが送られると、ボックス内中央でこれを収めた堀颯汰がトラップから右足を一閃。しかしシュートはDFのブロックに阻まれ得点には繋がらず。対する市立船橋は47分、サインプレーからチャンスを作ると、ボックス内でボールを受けた森駿人が至近距離から右足を振り抜く。これはGKに弾かれるも、こぼれ球を佐藤凛音が押し込み先制に成功した。
ビハインドを負った帝京長岡は前への圧力を強め、中央でのパス交換やサイドからのクロスを起点にゴール前に迫っていく。68分、複数人が絡んだ連携からボックス内の山村朔冬に決定機が訪れたが、至近距離からのシュートは市立船橋のGKギマラエス・ニコラスが好セーブ。72分にはボックス内左でボールを受けた山村がグラウンダーで折り返し、最後は水川昌志がゴール右下隅に流し込み同点に追いついた。
試合はこのまま終了し、決着はPK戦に委ねられた。PK戦ではGKギマラエス・ニコラスが2本連続セーブを披露した市立船橋が5-4で勝利し、2回戦突破を決めた。勝利した市立船橋は1月2日に『県立柏の葉公園総合競技場』にて行われる3回戦で、星稜(石川)vs四日市中央工業(三重)の勝者と対戦する。
By サッカーキング編集部
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