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青森山田が2年ぶり4度目の選手権制覇! 米谷壮史が得点ランク1位タイ浮上…近江は初優勝ならず

2024.01.08

青森山田が2年ぶり4度目の選手権制覇! [写真]=金田慎平

 第102回全国高校サッカー選手権大会・決勝が8日に行われ、青森山田(青森)と近江(滋賀)が対戦した。

 27年連続29回目の出場となる青森山田は、飯塚(福岡)、広島国際学院(広島)、昌平(埼玉)を撃破しベスト4に進出。準決勝ではFW郡司璃来を擁する市立船橋(千葉)をPK戦の末に破り、2大会ぶりの決勝に駒を進めた。対して2年連続3回目の選手権を戦う近江は、初戦で日大藤沢(神奈川)を破ると、3回戦では夏のインターハイ王者の明秀日立(茨城)に勝利。その後は神村学園(鹿児島)、堀越(東京A)を撃破し、初の決勝に駒を進めた。

 2年ぶり4度目の“王座奪還”か、それとも2005年の野洲以来となる滋賀県勢2度目の栄冠か。102回目の高校サッカー選手権は晴れ渡る空の下、聖地『国立競技場』でキックオフを迎えた。

 序盤は中盤での激しい攻防が続く拮抗した展開となる。最初の決定機は18分の青森山田。ショートカウンターの流れで右に流れた杉本英誉がゴール前に柔らかいクロスを送り、中央で米谷壮史がワントラップから強烈なボレーシュートを放ったが、西村想大の体を張ったブロックに阻まれた。対する近江は粘り強い守備対応を見せつつ、細かいパス交換やドリブル突破でバイタルエリアへの侵入を試みる。

 ややオープンな展開が増えるなか、33分に試合の均衡が破れる。カウンターを起点に何度か鋭い攻撃を繰り出していた青森山田は、ボックス右角付近でボールを受けた杉本がカットインから左足でクロスを供給。ワンバウンドしたボールを福島健太が胸で収め、右足の強烈なボレーシュートをゴールネットに突き刺した。福島の今大会初ゴールで青森山田が先制する。

 1点ビハインドとなった近江は44分、中盤での巧みなパス交換で相手守備陣を崩しボックス内へ侵入するも、立て続けに放ったシュートはいずれもブロックされ得点には至らず。前半はこのまま1-0で終了した。

 後半開始直後の47分、近江は浅井晴孔がドリブルで敵陣中央を切り裂き、ボックス内右へスルーパスを供給。抜け出した金山耀太が中央へ折り返すと、後半から途中出場の山本諒が押し込みネットを揺らしたしかし、追い付かれた青森山田もすぐさま反撃。失点直後から立て続けにチャンスを作ると、60分にはロングボールを起点にDFラインの背後へ抜け出した米谷が近江のGK山崎晃輝を抜き去り、無人のゴールに冷静に流し込んだ。“エース”の今大会5ゴール目で青森山田が勝ち越しに成功する。

 勢いに乗る青森山田は70分、近江のCKを凌ぐと鋭いカウンターを発動。川原良介のパスを受けた杉本がボックス右角付近から仕掛けて左足を振り抜くと、近江のDFに当たったボールがゴールに吸い込まれ、リードを2点に広げる。追撃の1点を奪いたい近江だが、青森山田の強烈なプレスと鋭い攻撃に苦戦し、なかなか相手ゴール前に迫ることができない。

 試合はこのまま終了し、3-1で勝利した青森山田が2年ぶり4度目の選手権制覇を成し遂げた。一方で最後まで粘り強い戦いを見せた近江だったが、悲願の
初優勝は叶わなかった。

【スコア】
青森山田 3-1 近江

【得点者】
1-0 33分 福島健太(青森山田
1-1 47分 山本諒(近江
2-1 60分 米谷壮史(青森山田
3-1 70分 オウンゴール(青森山田

By サッカーキング編集部

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