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「高体連の意地、誇りをもって戦えた」渡辺が6年ぶりの高校選抜勝利に喜び 米澤監督は選手の自主性を称える

2024.02.17

渡辺優空[写真]=金田慎平

 17日に国立競技場で「NEXT GENERATION MATCH 2024」が行われ、日本高校サッカー選抜は池戸柊宇(京都橘/3年)の決勝ゴールで、ヴィッセル神戸U-18に1-0で勝利した。試合後、記者会見に日本高校サッカー選抜の米澤一成監督(京都橘)とDF渡辺優空(尚志/3年)が登場した。

 試合の総括を求められた米澤監督は、まず「13日から合宿が始まり、まずは今日に照準を合わせて調整をしてきました。トレーニングでやったことが出たのは良かったと思いますし、ヴィッセルさんの技術と戦術の高さに前半はなかなか対応できなかったですが、後半に少し対応できて、押し込める時間帯が増えて、セットプレーから得点を取ることができ、プラン通りにできました」と手応えを語り、「なかなか共有する時間がなかったなかで、選手たちがやってくれたことに感謝しています。いいゲームだったと思います」と、短い準備期間で結果を残した選手たちを称えた。

 限られた準備期間で急造チームをまとめるのは決して簡単ではなかったはずだ。ただ、米澤監督は「昨年、U-17日本高校サッカー選抜の指揮を担当させてもらったので、そのときの選手が今年のU-18(日本高校サッカー選抜)にもたくさんいてくれたので、そこに今年活躍した選手、昨年まだわからなかった選手を入れた形になったので、スムーズにいくかなと思っていました」と、昨年の経験が大きかったことを明かし、「チームの関係性や雰囲気も、ベースのある選手たちに加えて、明るい選手たちが入ってきてくれたので、スムーズにチームとしてやっていけたと思います。選手たちのミーティング等も、いろいろアイデアを出してやってほしいので行いました。その場でも、今日はケガで出ていないキャプテンの野田隼太郎選手(藤枝東/3年)が中心になり、副キャプテンの渡辺優空選手、山本虎(青森山田/3年)も含めて、選手たちが自主性をもってやってくれました。私としてはやりやすいメンバーが集まってくれたなと思います」と語っていた。

 一方、渡辺も「この大会で日本高校サッカー選抜が勝利するのは、(2018年以来)6年ぶりということで、高体連としての意地がありました。各選手、各校の代表として誇りをもって戦うことができたと思います」と、気持ちが入っていたことを明かし、「試合の入りのところで相手に対応できなかった部分はありましたが、試合の中で自分たちで声をかけあって修正して、ハーフタイムに監督も声をかけてくれて、後半はいい形で狙い通りのセットプレーで得点を取れたので、良かったと思います」と試合を振り返っていた。

 NEXT GENERATION MATCH 2024を終えた日本高校サッカー選抜は、27日から第38回デンソーカップチャレンジサッカー 福島大会に出場する予定となっている。

By サッカーキング編集部

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