帝京が開幕戦で17大会ぶり勝利![写真]=金田慎平
第103回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が28日に行われ、帝京(東京B)が京都橘(京都)を2-1で下した。試合後、決勝点を決めた帝京FW宮本周征がメディア取材に応じた。
開始5分で先制後、終盤の73分に同点に追いつかれ、苦しい展開となったチームを救ったのは、2年生のスーパーサブFW宮本だった。同点弾を許してからわずか2分後、FW森田晃からのラストパスを受けた宮本は、見事にシュートをゴール右隅へ流し込み、逆転ゴールを記録。これが決勝点となり、帝京に17大会ぶりの選手権勝利をもたらした。
値千金の決勝点を決めたFW宮本。しかし、試合後は至って冷静に「決勝点を決めることができましたけど、最後のGKと1対1を外した場面もありましたし、嬉しいけど悔しい気持ちもあります」と反省点を語り、「そういうところを決めきられないと、もっとスーパーな選手になれないと思います」と自身にさらなる成長を求めた。
帝京の藤倉寛監督は、宮本について「ザ・ストライカーというタイプの選手」と語り、その積極性を高く評価している。本人も自分の長所を認識しており、「藤倉先生が自分を出すときは『ゴールを決めてほしい』と明確。プリンスリーグやインターハイのときも、『毎回ゴールしてくれ』と送り出されていたので、点を取ることだけを意識していました」、「子どもっぽい考え方かもしれないですけど、ゴールを取るためにサッカーしているし、ゴールを取ることが自分の存在価値を示せると思うので、ゴールしか考えていないです」と、貪欲な得点意欲を語った。
そんなストライカー“らしさ”溢れる宮本が目指すのは、スタメン奪取と今大会の得点王。「森田くんをまだ越えられていないので、選手権で越えられるようにしたい」と謙虚に課題を見つめつつも、「自分は大会で明確に6ゴールを決めるという目標があります」と宣言し、「藤倉先生にどこかで出番があるよと言われたので、スタメンで出たときは2ゴールくらい狙いたいです」と、得点量産への意気込みを語った。
By サッカーキング編集部
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