堀越FW三鴨奏太(右)とMF杉村充樹(左)[写真]=金田慎平
第103回全国高校サッカー選手権大会・3回戦が2日に行われ、松山北(愛媛)と堀越(東京A)が対戦した。
“冬の風物詩”でもある高校サッカーは3回戦に突入。松山北は、1回戦で東海大山形(山形)、2回戦では龍谷富山(富山)を撃破して勝ち上がってきた。一方、1回戦シードの堀越は、2回戦で津工(三重)に2-0で勝利して3回戦に臨んだ。
試合は立ち上がりから堀越の2年生エースFW三鴨奏太が圧巻の存在感を示した。開始早々に迎えた一つ目の決定機は松山北GK市中磨生にセーブされたが、7分にチャンスをものにする。MF渡辺隼大からのパスを受けると、ドリブルで相手を翻弄し、最後はふわりと浮かした絶妙なループシュートをゴールへ沈めた。
勢いに乗る三鴨は、16分に再び魅せる。ペナルティエリア手前でボールを受け、思い切りよく左足を振り抜くと、低く鋭いシュートはゴール左隅に突き刺さり、2点目をマークした。さらに25分、三鴨がDF竹内利樹人からのロングフィードを見事に収め、冷静に後ろへパス。これをFW髙橋李来がフィニッシュし、ゴールネットを揺らした。三鴨に続いて、髙橋も2試合連続ゴールを記録し、リードを3点差に広げる。
苦しい展開となった松山北だが、30分に反撃。MF河上和嗣が右サイドからクロスを送ると、最後はゴール前でFW矢野泰聖が力強いシュートをネットに突き刺した。
ただ、堀越も流れを明け渡さず、34分に右からのコーナーキックを三鴨が蹴ると、DF森奏が高い打点で合わせて追加点。38分には絶好調の三鴨が右からのクロスをヘディングで合わせ、前半だけでハットトリックを達成。圧倒的な攻撃力で堀越が4点をリードして前半を折り返した。
後半も立ち上がりから堀越が圧倒的な攻撃力でゴールに迫り、松山北はGK市中の気迫のこもったセーブでなんとか凌ぐ展開が続いた。すると、48分に再び三鴨が圧巻のプレーを披露。後半から投入されたMF田中豪のクロスをペナルティエリア内で冷静にトラップ。落ち着いてシュートをゴールに突き刺し、この日4得点目を記録。2回戦の1得点を合わせて今大会5ゴール目を記録し、得点ランキング暫定単独トップに浮上した。
試合はこのまま堀越が勝利し、ベスト8進出を決めた。準々決勝は1月4日に行われ、帝京大可児(岐阜)対前橋育英(群馬)の勝者と『フクダ電子アリーナ』で対戦する。
【得点者】
0-1 7分 三鴨奏太(堀越)
0-2 16分 三鴨奏太(堀越)
0-3 25分 髙橋李来(堀越)
1-3 30分 矢野泰聖(松山北)
1-4 35分 森奏(堀越)
1-5 39分 三鴨奏太(堀越)
1-6 48分 三鴨奏太(堀越)
By サッカーキング編集部
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