大津の山城朋大監督[写真]=柳澤健太
第103回全国高校サッカー選手権大会・3回戦が2日に行われ、大津(熊本)は流通経済大柏(千葉)に1-2で敗れ、高円宮杯プレミアリーグとの“二冠達成”は果たせなかった。試合後、大津の山城朋大監督がメディア取材に応じた。
大津は36分に流経大柏FW山野春太に先制点を許したあと、54分に主将DF五嶋夏生のゴールで一時同点に追いついたが、68分に流経大柏FW粕谷悠に決勝点を許し、ベスト16敗退という結果に終わった。
試合後、山城監督は「1点目やられたような形で2点目もやられてしまったので、そこの改善ができなかったところがすごく悔しいです」と声をつまらせながら試合を振り返り、「3年生を中心に最後までゴールに向かう姿勢っていうのをしっかり見せてくれましたので、悔しい結果でありますけど、本当にいい時間を過ごしました。また後輩に期待したいなと思っています」と前を向いた。
今の3年生は、大津に史上初となる高円宮杯プレミアリーグファイナル王者の称号をもたらした。選手権では望み通りの結果を得ることはできなかったが、山城監督は「とにかく僕、3年間担任してる子たちがほとんどですので、本当に…すごくいい時間を過ごさせてもらいました」と目を潤ませ、あらためて選手たちへの感謝を語った。
「この負けがまだまだ自分たちの甘さから生まれているもので、守れる失点でもありましたし、そこは言い訳せずにしっかりと言っていきたいんですけど、ただ、一方でエンブレムに星をつけてくれたりとか、やっぱり思い返すと、いい時間がいっぱいあったかなと思いますーー。本当に勝ちたいと思った試合でした。僕もこの日に向けて、本当に準備してきました。本当に難しい試合を勝ってる試合も多かったので、本当に勝つと信じて臨んだ試合に負けたっていうことにすごくショックなことと、やっぱり3年生に感謝の思いっていうのが今一番強いかなと思います。こういうことが僕にとっても糧になると思いますし、こういう悔しい試合を他のチームも経験してきていると思うので、僕もこういうことを学びに変えて、ただ悔しさで終わらせないように。繰り返しますけど、防げる失点でしたし、もっと攻撃しなきゃいけない場面もいっぱいありましたので、そこには僕自身もしっかり反省を込めてまた次に繋げたいなと思います」
悔しさを学びに変えて、3年生はそれぞれのステージへ。思いを受け継いだ後輩たちは、山城監督とともに来シーズンのリベンジを目指す。
By サッカーキング編集部
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