FOLLOW US

涙の途中交代「10番が悪かった」流経大柏MF柚木創が責任背負い込む…悔しさバネに大学で飛躍を「プロになって恩返ししたい」

5時間前

流通経済大柏MF柚木創(左)[写真]=金田慎平

 流通経済大柏の背番号『10』MF柚木創にとって、高校最後の大会は悔いの残る結果となった。

 柚木は第103回全国高校サッカー選手権大会・準決勝の東海大相模(神奈川)戦で決勝点となるPKを決め、チームを決勝進出へと導いたが、決勝の前橋育英(群馬)戦では思うようなパフォーマンスを発揮できず、後半早々の63分に途中交代を命じられた。チームもPK戦の末に惜敗。17年ぶりの優勝は果たせなかった。

「(守備面では)前育さんがパスを繋ぐのが上手で、幅も使ってくるのが上手い印象があったなかで、サイドの自分のところではめられるかという部分(が試合のカギ)だったんですが、なかなか足が動いてくれずに、相手のサイドバックに打開されてしまう場面が多くあったので、まんまと前育さんにやられてしまったなと思います。(攻撃面では)エノさん(榎本雅大監督)に『自分と(MF亀田)歩夢にボールが入ったときに前で起点を作ってほしい』と言われていたので、前を向いてチャンスメイクしたかったんですけど…。基本は歩夢の方からの攻撃パターンになって、右サイドが消えてしまったので、本当に自分としては情けなかったです」

 ベンチへ下がり、涙がこぼれ落ちた柚木。交代を告げられた場面は「自分としては体的にまだ動けたので、得点を取ってチームを勝たせないといけないと思っていたんですけど、上手くプレーすることができず、不甲斐ない結果に終わってしまった自分に対して悔しくて、涙が出てしまいました」と振り返った。

「自分がチームを勝たせないといけないという自覚はあったんですが、何もできずに終わってしまって、チームのみんなには申し訳ないと思っています。みんなは自分自身が悪いと思っているはずだけど、『10番』が悪かったと思って欲しいし、1年間を通してチームには迷惑をかけ続けてしまったなという思いが一番強いです」

 これまでも柚木は流通経済大柏のエースナンバー『10』を背負うことへの誇りを語ってきた。自信も、自覚も、人一倍あった。だからこそ、試合後には敗戦の責任を背負い込んだ。

「ずっと自分はトップチームに関わらせてもらってきて、エノさんからも選手権前に『トップチームで一番多くプレーしているので自信を持ってプレーしてほしい』と言われていたんですけど、最後の最後で結果が残せないとなると、本当に不甲斐ない3年間になってしまったのかなと思います」

 ただ、高校生活の集大成は悔しい形で終わることになったが、これからもサッカー人生は続く。流通経済大に進学予定の柚木は、「自分はずっと『チームを勝たせられる選手になる』ことを掲げてやっているので、大学ではこういうプレッシャーに負けずに日本一を目指して、自分がチームを勝たせないといけないと思っています」と努めて前を向き、「大学の4年間だけではなく、自分はプロサッカー選手を目指しているので、必ず飛躍して、プロサッカー選手になって、いろいろな方に恩返ししたいです」と決意に満ちた表情で語った。

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

RANKING国内その他のニュースアクセスランキング

SOCCERKING VIDEO