ザックがサプライズ登場…通訳務めた矢野氏の出版イベントに飛び入り参加

サプライズ共演となったザッケローニ氏(右)と矢野氏(左)

 前日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏の通訳を務めた矢野大輔氏が29日、自身の著書「通訳日記」の出版記念イベントに出席した。

 矢野氏は、2010年からブラジル・ワールドカップまで日本代表を率いたザッケローニ氏を通訳として4年に渡ってサポート。同書は、矢野氏が19冊にのぼる大学ノートに記していた通訳時代の日記をもとに作成。総合スポーツ雑誌「Number」での連載が、書籍化された。

 イベントは、矢野氏と「Number」誌の松井一晃編集長が登壇し、読者からの質問に答える形式で進行。著書にまつわる裏話や日記を記した理由、ザッケローニ氏との出会いなどが披露された。

 また、イベント中には来日中のザッケローニ氏が登場。矢野氏も「知らされていなかった」と驚くとともに、「感激しました。泣きそうでした」と喜んだ。ザッケローニ氏も「大輔はただの声であったわけではない」と矢野氏のサポートに感謝し、「4年間のやりとりもすべてやってくれた。大輔の方が私よりチームのことをよく把握していた」と労った。

 同書では、誰よりも日本の可能性を信じたザッケローニ監督の真意やキャプテン長谷部誠との絶対的な信頼関係、監督と通訳を超えた深い絆など、通訳就任からザックジャパン解散までの1397日間に及ぶ活動が綴られている。

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