中田氏(右)は未来の「塗師」へエールを贈った
18日、元日本代表の中田英寿氏「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトの一環としてスタートした「塗師」を育成するキャンペーンの研修会場を訪問した。
ミラノ万博を2015年5月に控えて、日本の伝統文化や技術の高さ、“ジャパンクオリティ”を国内外に伝え、次世代に繋いでいく一流の「塗師」を育成するために発足した今回のキャンペーン。求人サイト「e 仕事」にて、次世代の「日本の塗師」を一般から募集し、選ばれた5名が漆芸家で「蒔絵」重要無形文化財保持者(人間国宝)の室瀬和美氏の工房に集い、研修がスタートした。
研修現場に駆けつけた中田氏は、研修生たちとコミュニケーションを取りながら、自身でも経験した漆塗りの奥深さを語り、「どこに行くか、どういう作品ができるかではなく、まずは自分がやりたいことを見つけ、それに向かって行くことが必要。伝統工芸は一度始めると終わりがないものでもあるので、そこにあるモノづくりの考え方や、日本文化の精神性を学んでもらえれば良いと思う」と未来の「塗師」へ激励の言葉を贈った。