J SPORTSのプレミアリーグ中継でエンディング曲を担当した小室哲哉氏
2015-16シーズンのプレミアリーグを放送するJ SPORTSは、8日の新シーズン開幕を前に記者会見を実施。中継のエンディングテーマを制作した小室哲哉氏が出席し、楽曲の制作秘話やサッカーへの愛情について語った。
過去からサッカーが好きだったという小室氏は、大きくはまった要因について、「1998年のフランスW杯で各国のミュージシャンが大会の曲を作ったんですが、それがきっかけで。自分がW杯に参加している感覚でした。大会も出来過ぎなストーリーでフランスが優勝して。ジダン選手やアンリ選手などのプレーが印象的でした。旗振り役が当時の大統領だったシラクさんで、エンタテインメントも好きな方で、音楽をサッカーと同列に見てくれたので。そこからのめり込み出しました。プレミアリーグの中継は衛星放送で世界各国で見られるようになっていたのも大きかった」と当時を振り返る。
イングランドで試合観戦も頻繁にしていたようで、「オールドトラフォードはアミューズメントのような感じですね。昔、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルの試合を観戦した時は、試合をしている90分だけじゃなく、試合前後やハーフタイムのMCのスタジアムでの盛り上げ方を見ても、エンタテインメントとして、どうやって盛り上げていくかを考えているなと。オールドトラフォードは完璧に近いと思います」と目を丸くする。印象的だったシーンとしては、「リオ・ファーディナンドとアンリがしゃべりながら、ロッカールームに下がっていく姿はかっこよすぎでしたね。僕はミュージシャンに憧れなきゃいけないのかもしれないですけど、かなわないというか」と挙げている。
プレミアリーグの魅力については、「スピード感や激しさ、感情をむき出しにしている部分、技術、頭脳などをカメラワークが選手と極力同じ目線で見られるように構成されています。同一の目線にしようとしている努力があったと思います」と、世界で見られているテレビの中継技術にまず言及。
「サッカー専用スタジアムがほとんどなことも大きいと思います。ハイバリー(アーセナル前本拠地)の取り壊し直前にピッチに立った経験がありますが、ほんとに近かったです」、「フルアム(クレイヴン・コテージ)は気持ちよかったですね。(チェルシーの本拠地)スタンフォード・ブリッジはジョゼ・モウリーニョがやって来た時にくらいに行ったんですが、ゴール裏で見たとき、縦の速さがすごくて。ダミアン・ダフとかがいたころですね」と、スタジアムや設備の素晴らしさも理由に挙げている。
また、「100年以上の歴史があるクラブが多くて、半端なく根付いていますよね」と、その歴史の奥深さについても触れ、「サッカーの話をすれば5、10分で友達になれます。ほとんどの人が仕事をしながら、音声は消して画面だけ映している風景もよく見ました。オアシスもそうですが、ロッド・スチュワートさんなど古くから、切っても切れないというか、僕らからするとサッカーの方が上、という感じですよね」と続け、サッカーという共通言語のおかげで、コミュニケーションを図れているとも話した。
新シーズンの注目クラブには「シュヴァインシュタイガー選手が司令塔になる」と話したマンチェスター・Uと、「セルヒオ・アグエロ選手は歴史に残る選手になる」と話したマンチェスター・Cの2チームを優勝候補に挙げつつ、チェルシーやアーセナル、リヴァプール、トッテナムなど優勝を争うクラブが増えた方が面白くなると、混戦を期待している。
注目選手には「イングランドの選手が活躍してほしいです。ディ・マリア選手はプレミアの水に合わなかったですが、バティストゥータ選手やクレスポ選手といった時代からアルゼンチンの選手が好きなので、頑張ってほしいです」とイングランド、アルゼンチン籍の選手の活躍を願った。
今シーズンからはレスターに日本代表FW岡崎慎司が加入。サウサンプトン所属の同代表DF吉田麻也とともにプレミアリーグでプレーするが、「岡崎選手には後半からでもいいので、ベンチウォーマーではなくスーパーサブとしてでも頑張ってほしいです。吉田選手はスタメンとして多くの試合に出てほしいですね」と期待を寄せている。
サッカーと音楽の関係性については、「こう言ってしまうのもあれですが、試合中の音楽は邪魔なんですよね。選手一人ひとりのリズムがあるので。サッカーのビートがある、という感じです。試合が終わった後、選手たちの感情を表現するのに音楽を使うのが一番いいんじゃないかと。感情を表現するのにマッチするので。あとは試合前に盛り上げるような曲ですよね」と話した小室氏。
J SPORTSのプレミアリーグ中継のエンディング曲を担当することが決まったことについては、「趣味で録画した試合のエンディングにスタジオで音を即興でつけて楽しんでいたりしたんです。カップを掲げるときにどういう音楽が合うのかなと常日頃どこかで考えていたりしたので」と、前々からサッカーシーンに合う音楽の制作をしていたと明かした小室氏は、「自分の楽曲がカップを掲げる時に流れてくれたら感無量ですね。声がけしてくださって光栄だと思っています」と続け、「できることならW杯の開閉会式とかはお客さんを盛り上げるエンタテインメントの一つなので、音楽として盛り上げていきたいですね」と、将来的な夢も語ってくれている。
エンディング曲のタイトルは『a new lease on life』に決まったが、楽曲のイメージについては「本能ですね。ゴールを決めたときに喜んでいる、本能で喜ぶ。そのエモーショナルな部分ですね。スポーツマンシップや怒り、監督同士の握手など、あらゆる選手の感情がむき出しになっているところを音楽がサポートする。『emphasise』という感じですね。音楽によってその感情を増強するというイメージです」と、サッカー中継の一助になればとの思いをコメントした。
プレミアリーグ中継のエンディング曲『a new lease on life』を作曲した小室氏は、8月14日に同局で放送される『Foot!』にゲスト出演することが決定。MCの倉敷保雄氏とともに、今シーズンのプレミアリーグについて語る。
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