5月11日のU23代表とガーナの一戦は「九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ」として開催された [写真]=浦正弘
日本サッカー協会(JFA)は9日、公式HPにて、4月の九州・熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県の震災復興のために、義援金(総額3148万3949円)を寄付したことを発表した。
JFAの田嶋幸三会長が8日に熊本県庁を訪問し、義援金の目録を蒲島郁夫県知事へ贈呈。同義援金には、JFAが開設した「平成28年熊本地震義援金口座」や各試合会場での募金活動により集まった寄付金のほか、6月のキリンカップで日本代表全選手とスタッフが寄付した763万円、5月に佐賀県鳥栖市で行われた「MS&ADカップ2016~九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本~」での収益、選手や監督のサイン入りグッズのチャリティーオークションの売上なども含まれているという。
義援金の贈呈にあたり、田嶋会長は以下のようにコメントしている。
「私たちサッカー界が、何をすることができるかをサッカーファミリー全体で考え、代表選手・監督・スタッフ・ファン・サポーター・試合に来場してくださった方々など、本当に多くの皆さまから様々な形で集められた義援金を本日お届けに参りました。熊本の復興のために是非有効に活用していただければと思います。また今回の義援金だけではなく、様々なプロジェクトを通じて地域の子供達がさらに明るい笑顔になってもらえるように、今後も尚一層の支援を続けていきたいと考えています」
また、蒲島県知事は以下のように語っている。
「田嶋会長並びに、ハリルホジッチ監督や多くの日本代表選手の方々が震災直後より被災地を訪問し、子どもたちをはじめ被災された方々を激励して下さり誠に感謝しております。また、5月11日のU-23日本代表の試合を震災復興チャリティーマッチとして開催してくださったことにも合わせて御礼申し上げます。そして本日は、多くの皆様からの義援金をお届け頂き、本当にありがとうございます」
「熊本ではまだ余震は続いており、不安が全て解消されたわけではなく、避難所生活をされている方も500数十名いらっしゃいます。一方で段々と報道も少なくなり、世の中から忘れられてしまい、風化しかかっているような感もございます。そんな中、今回のサッカーファミリーの皆さまからの義援金やご支援は大変に心強いものになります。私たちも県民一丸となってこの難局を乗り越えていきたいと考えておりますので、益々のご支援をどうぞよろしくお願いいたします」
By サッカーキング編集部
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