アーセナルSS市川のテクニカル・ディレクターに就任した元日本代表GKコーチのリカルド・ロペス氏
アギーレ前監督、ハリルホジッチ監督のもとで日本代表のGKコーチを務めたリカルド・ロペス氏が、アーセナルサッカースクール市川のテクニカル・ディレクターに就任し、12日に千葉県市川市で就任記者会見が行われた。
会見の冒頭、アーセナルサッカースクール市川の代表を務める幸野健一氏は、「サッカーに関わる全てのことを、世界基準で指導していきたいと考えています。リカルドには技術はもちろんのこと、世界のトップレベルでプレーしてきたからこそ得られたものを、各カテゴリーの選手たちに伝えていってほしい」と語った。
続いてリカルド・ロペス氏は、「自分のサッカー人生の中で得たものを、現代サッカーの目線から子どもたちに伝えていきたい。2年前にアギーレ監督と一緒に来日して、多くのサッカーに携わる方々と知り合うことができた。そういった自分の経験や出会いを生かして、海外にからチームを招いたり、こちらから海外に遠征したりということもできるようにしたい。私にとっては新しいチャレンジになる。持っている全ての力を注ぎたい」と意気込んだ。
テクニカル・ディレクターとしての具体的な仕事内容について問われると、「今、頭の中にたくさんのアイディアがある。全て説明していくと4時間は必要だろうね(笑)。だが、まず大切なのは1日1日をしっかりとやること。一人ひとりの意見を取り入れ、全てのカテゴリーでしっかりとしたチームを作っていきたい」と述べ、子どもたちに対しては「サッカーを通じて尊敬する気持ちを学んでほしい。そして、私たちはサッカーの楽しさを伝えて、子どもたちが楽しめる環境を作っていきたい」とコメント。
また、育成年代の課題について質問が及ぶと、「日本にはサッカーをプレーできるグラウンドが少ない。ブラジルやアルゼンチンといった国の子どもたちは、1週間のトータルで25時間ほどサッカーをしているが、日本はそこまで達していない。日本にもアーセナルサッカースクール市川のような施設や環境がもっと増えてほしい。そうすれば必然的にサッカーに関わる時間が増えていくだろう」と述べた。
By サッカーキング編集部
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