浦和レッズが阿部の終了間際のPKでシャペコエンセを下した [写真]=Getty Images
『スルガ銀行 チャンピオンシップ 2017 SAITAMA』が15日に埼玉スタジアム2002で行われ、浦和レッズとシャペコエンセが対戦した。
Jリーグカップ王者とコパ・スダメリカーナ王者が対戦するこの一戦では、浦和レッズはドイツ2部インゴルシュタットへ移籍したMF関根貴大の代わりにMF駒井善成が右ウイングバックのポジションに入り、新戦力DFマウリシオ・アントニオも先発に名を連ね、浦和でのデビューを飾った。ゴールマウスには絶対的守護神の西川に代わり、榎本が立った。対するシャペコエンセは元東京ヴェルディのDFアポジや元アビスパ福岡のMFモイゼス・リベイロら日本を良く知るメンバーがスタメン出場となった。
試合は序盤からシャペコエンセがアポジの俊足を活かしたサイド攻撃で浦和ゴールに迫る。対する浦和もその後は柏木を中心にボールを保持し徐々にペースを取り戻していく。32分には森脇が腰のあたりを押さえ座り込み、一度ピッチを後にするなどヒヤリとする場面もあったが、38分、41分と続けざまにチャンスを作り、良い形で前半を折り返す。
両チームとも前半のメンバーのまま後半がスタートすると、序盤は再びシャペコエンセがボールを浦和陣地に押し込んでいく。58分にはペニージャが裏へ抜け出し、決定的なチャンスを迎えるも浦和GK榎本が立ちふさがり、得点には至らない。
60分、シャペコエンセはそのペニージャに替え、得点源で精神的支柱のウェリントン・パウリスタを投入。するとすかさず浦和も森脇と駒井を下げ、遠藤と高木をピッチに送り込む。77分には宇賀神に代え平川を投入し、お互いに変化をつけようと動きを見せる。
その後はシャペコエンセが85分にトゥーリオが何度か見せ場を作るも決め手に欠け、ゴールを奪えない。すると迎えた87分、エリア内でグローリがズラタンを倒してしまい、主審はPKを指示。この判定に不満を示したシャペコエンセのGKジャンドレイがゴールマウスに立つことを拒否するそぶりを見せるなど一時騒然となったが、その後平常通り行われたPKをキャプテンの阿部が落ち着いて流し込んだ。
試合後にもPK判定に不満を持ったシャペコエンセベンチが主審に詰め寄るなど、やや後味の悪いものとなってしまったが、シャペコエンセを下した浦和レッズが『スルガ銀行 チャンピオンシップ 2017 SAITAMA』のチャンピオンに輝いた。
【得点者】
1ー0 90+4分 阿部勇樹(PK)
By サッカーキング編集部
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