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【スカサカ!ライブ】湘南ベルマーレのスカウトが語る、選手獲得のポイントや決め手とは

2017.09.27

 スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。9月22日の放送では、湘南ベルマーレでスカウトを務める牛島真諭氏がスタジオゲストに登場。日常の業務に密着したVTRが紹介された。

 牛島氏が獲得を検討する選手を見るポイントは「ストロングポイントがあるかどうか」。足の速さやテクニック、フィジカルの強さなどをチェックするそうで、湘南のサッカーに合うかどうかも「午前中の練習では絶対にグラウンドに出ているので、こういう選手が合うんだろうな、というのは肌感覚で分かる」という。

 プロ選手が現役引退後にスカウトに転身するケースはあるが、牛島氏にはプロ経験がない。それゆえの苦労もあるようだ。

「選手を引退してスカウトになった人は知名度もあるし、高校や大学の監督さんもその人のことを知っているから、入り込みやすいですよね。僕は顔を覚えてもらうには、何回も足を運ぶしかないです」

 牛島氏は元々、サガン鳥栖で分析担当をしていた。そしてスカウト担当者の移籍に伴ってその後を継ぎ、その時に鎌田大地(東山高校から加入。現フランクフルト)を引き抜いたという。

「最初に練習に来た時は全くダメで、大地のわがままな部分が出たというか、受け入れ難い感じ。もう一度呼んで、それでもあまり印象は良くなくて、『ちょっと厳しいんじゃないか』という意見が多かったんですけど、押し切りました」

 その鎌田を例に、牛島氏は選手のストロングポイントを見る際、メンタル面を最重要視していると語った。

「大地に関して言うと、僕に対して『2年後にヨーロッパに行く』と断言していて、『1年目で試合に出なきゃダメです』という目標設定が、他の選手とは違っていた。そういう選手は僕らが指導しなくても勝手に上に行くんだな、というのを感じたので、やっぱりメンタルが最後の決め手になってきますね」

 湘南の午前練習に顔を出した後、映像で選手をチェックしたり、実際に高校や大学に練習を見に行ったりし、週末はリーグ戦の視察。「年間300試合は見ています」という激務をこなす牛島氏は、将来の夢を聞かれてこのように語った。

「自分が獲得した選手が海外に行ったり、日本代表に入ったりして活躍してほしいという思いを持ちつつ、大好きなサッカーを続けられる選手を取っていきたいというのが今の一番の思いですね。代表に入ってほしいという思いより、サッカーを続けてほしいという思いのほうが強いです」

 9月29日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、岩政がプロデュースするインタビュー企画「今まさに聞く!」に、現在J1への昇格争い真っ只中にいる松本山雅FCの反町康治監督が登場。また、9月27日に開催されるAFCチャンピオンズリーグ準決勝・第1戦の結果を受けて、上海上港と対戦する浦和レッズのOB鈴木啓太氏らとともに、同試合を徹底レビューする。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ

By サッカーキング編集部

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