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【スカサカ!ライブ】海外勢の台頭、育成メソッドの構築…日本のGKの現状とは

2017.10.19

 スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。10月13日の放送では、「徹底討論 日本のゴールキーパー!」と題し、レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)やゲスト解説員の柱谷幸一氏、本並健治氏らが日本のGKの現状について議論した。

 本並氏は日本代表GKの現状について「ちょっと駒不足。ベテランの川島(永嗣/FCメス)に頼らなければいけない状況になっている」とコメント。本並氏の現役時代、日韓ワールドカップ前に「GKがウィークポイントだ」として自身を含めた7、8人ほどのGKがフィリップ・トルシエ監督率いる日本代表に呼ばれ、フランスからGKコーチを呼んでトレーニングしたことがあるそうだが、「その時からあまり変わっていない」と警鐘を鳴らした。

 日本のGKが駒不足に陥っている理由として、本並氏は「Jリーグに外国籍のGKが増えている」ことを挙げた。

 今シーズンはJ1で5名、J2で2名の外国籍GKがレギュラーに君臨している。特に多いのが韓国人GKで、キム・スンギュ(ヴィッセル神戸)やク・ソンユン(北海道コンサドーレ札幌)などが正GKを務めている。

 ツイッターを通じて視聴者から韓国人GKと日本人GKの違いを問われると、本並氏は「体の大きさと気持ちの強さ」と語り、また「韓国は非常にいいGKコーチが多いと聞いたことがあります」とも回答。「Jリーグで最もいいGKは?」という質問に対しては「常に冷静で守備範囲も広いし、コミュニケーションも取れている」という理由でカミンスキー(ジュビロ磐田)を挙げた。

 外国籍のGKだとDF陣とコミュニケーションの問題が生じそうだが、岩政は「言葉というより感覚で分かってくれるか。シュートに対して同じサイドを切ってしまうGKもいるし、コースを限定させたと感じてくれないGKもいる。そこがクリアになれば、言葉が通じなくても問題ない」と、DFの立場から言語の違いは問題にならないと強調した。

 日本人GKが今後、成長していくために必要なこととして、本並氏は「育成メソッド」を挙げ、次のように語った。

「日本人、ブラジル人、ヨーロッパのGKコーチに教わりましたが、ヨーロッパのGKコーチは全く教え方が違う。セオリーも教えてくれるし、局面ごとの守り方も教えてくれます。選手やコーチをヨーロッパに送り、ヨーロッパのGKの質を学んでいくことが重要だと思います」

 また、柱谷氏は指導者の立場から「若い選手にどんどんチャンスを与える環境にしないといけない。ミスはどうしても起きるので、そこで指導者がどれだけ我慢できるか。中村航輔(柏レイソル)はアビスパ福岡に期限付き移籍して1年間レギュラーで出て、今では柏に戻ってレギュラーを務めている。今の状況では日本の中ではいいGK。だけど国際経験も含めて積んでいかないと難しいので、(ヴァイッド)ハリルホジッチ監督にも使ってほしい」と期待を寄せた。

 10月20日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、アジアとヨーロッパのチャンピオンズリーグをそれぞれレビュー。他にも全国社会人サッカー選手権大会特集など、中田浩二氏らをゲストに招き、放送する。

『スカサカ!ライブ』公式サイトへ

By サッカーキング編集部

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