元川崎フロンターレ・プロモーション部部長で、現在は東京オリンピック・パラリンピック組織委員として活動している天野春果氏が、番組視聴者からの質問に答えた。
「ボツになったが、絶対イケていたはず! という企画は?」という質問に対し、「やりたかったけど、最後までやれずに(東京オリンピック・パラリンピック組織委員として)出てきちゃったというのはあります」と語った天野氏。ある企画を進めていながら、川崎から東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に出向になったため、企画をストップせざるを得なくなったという。その企画とは何か。
「僕は漫画の『キングダム』が大好きなんです。中国の春秋時代の国盗り合戦の話なんですが、それがJリーグのホームタウンの様子に似ていたので、この漫画に絡めた企画をやりたくて、いろいろアプローチしていました」
「自分がいない間にやられてしまうのは嫌」と、この企画への思い入れの強さを語った天野氏。「(川崎)に帰ってきたらやらせてくださいと伝えてある」という。
天野氏が川崎に復職する可能性があるのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック終了以降。川崎のファン・サポーター、そして『キングダム』ファンは、それまで待つ必要がありそうだ。
また、「自分の予想を超えてヒットした企画は?」という質問に対しては次のように答えている。
「アウェイの“多摩川クラシコ”(FC東京とのダービーマッチ)で、従来なら川崎から味の素スタジアムまで電車で20~30分ぐらいで行かれるところを、わざわざ伊豆大島まで船で行って、飛行機で調布飛行場に行って試合を観戦するという1泊2日のツアーですね」
このツアーを思いついたきっかけを、天野氏は次のように語った。
「味スタで試合を見ていたら、小さな飛行機が飛んでいるのが見えたんですよ。調べたら、伊豆大島から調布飛行場に飛んでいるのが分かった。定期便が飛んでいるから、電車で20~30分で行かれるけど、あえて遠回りして伊豆大島から行ったら面白いんじゃないかと」
近場で行われるアウェイゲームに、時間とお金をかけて行くという無謀な企画だったが、これが意外に好評だったという。
「セスナ機なので定員は10人ぐらいだったんだけど、応募は50人ぐらいありました。川崎のファン・サポーターはノリがいいから(笑)。天候不順だと飛べなくなっちゃうというリスクもあったんですが、ダメならそれはそれでオイシイかな、と(笑)」
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By サッカーキング編集部
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