12月に日本国内で行われるEAFF E-1サッカー選手権。男子は9日(土)に北朝鮮、12日(火)に中国、16日(土)に韓国と対戦する予定で、すでに国内組で構成された招集メンバーが発表されている。DF初瀬亮(ガンバ大阪)、DF山本脩斗、MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、FW阿部浩之(川崎フロンターレ)、FW伊東純也(柏レイソル)の5人は初めて招集。今回のメンバーについて、スタジオゲストのサッカー解説者・川勝良一氏は次のように語った。
「(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が)手元で見てみたい選手、リーグで結果を出している選手(が招集された)。国内と海外では同じサッカーでも全く違います。国際試合になると、国内でやっているプレーができない選手がいる。国際試合でも戦えそうな選手をふるいにかけて、最終的に残せるかどうか」
注目選手について、川勝氏、同じくスタジオゲストの元日本代表・三浦淳寛氏、レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)はそれぞれ次のように語っている。
「杉本健勇(セレッソ大阪)(※1)。ストライカーで代表に定着する選手は少ないし、日本は中盤が中心のサッカーになりがち。前線であれだけフィジカルが強くて技術も高い。中盤が機能している時は前線にボールが出てくるけど、今は前の選手が孤立しがちなので、キープ力とかフィジカル、ある程度の高さがあって、単数でプレーを継続できる選手が定着したら大きい」(川勝氏)
※1:放送後、負傷により代表離脱が発表。
「伊東純也。非常に好きな選手なんですが、魅力はアタッキングサードで突破できるところ。仕掛ければ相手にファウルをもらってFKのチャンスもできる。スピードがあって仕掛けるという魅力があるんで、ぜひ試合に出てアピールしてほしい」(三浦氏)
「清武弘嗣(C大阪)。1年前は日本代表の中心だった選手。セレッソに帰ってきて、少しケガとかもあって流れに乗れなかったけど、YBCルヴァンカップの決勝で勝ち切って、その後素晴らしいアシストもして、やっとコンディションが上がってきた。(ハリルホジッチ監督は)前回のヨーロッパ遠征で本田圭佑、香川真司を外しましたが、やはり相手に引かれた時にクリエイティブな選手がいないと、というのが今の戦い方の中で課題としてある。そうなると、本大会に向けては誰かクリエイティブな選手を入れるはず。それが香川なのか本田なのか、もしくは清武なのかという考えがハリルホジッチ監督の頭の中にあると思う。本田、香川に比べて清武はスピード感があって、ハリルホジッチ監督のサッカーにフィットするタイプだと思う。コンディションが上がればW杯メンバーの有力候補として名乗りを上げられると思う」(岩政)
そして大会に臨む男子代表に対し、三浦氏は次のようにエールを送った。
「結果がすごく大事。その中で、選手は普段、チームで一生懸命プレーしていることが評価されて選ばれているので、自分の持ち味を発揮してほしい。戦術に合わせることも大事だけど、自分がなぜ選ばれたのかをしっかり頭で考えながらプレーしてほしいですね」
12月8日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、2017シーズンのJ1、J2、J3を選手、監督とともに振り返る予定となっている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト