イベント終了後、報道陣の質問に応じた本田圭佑 [写真]=新井賢一
パチューカのFW本田圭佑が2017年を振り返り、「満足できるものではない」と総括した。
24日に千葉県・幕張のZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREAで「ANA Presents 本田圭佑 SOLTILO Charity Soccer Clinic for Mexico」が開催され、その日帰国したばかりの本田が登場。小学生90名と汗を流した。
今回のサッカークリニックは、今年9月にメキシコを襲った大地震による被災者に「勇気と希望を届けたい」という想いから、スポンサー契約を締結した全日本空輸株式会社(ANA)と共同で実施したもの。当初はメキシコでの開催を目指していたが調整がつかず、日本での開催に至った。参加者はANAカード会員が対象で、参加費として集めた90万円相当のマイルが日墨協会に全額寄付される。また会場でも募金を呼びかけ、合計10万3849円が集まった。
限られた時間ではあったが、子どもたちと触れ合った本田は「やっぱり楽しかった」と充実した表情を見せる。
「子どもたちと触れ合うたびに思うんですけど、彼らは純粋にサッカーが好きだということを感じる。プロになるとそれをやっぱり忘れてしまうんで。勝ち負けやお給料、ステイタスのこと。こういったことばかりを考えるようになってしまう。純粋な時の気持ちを思い出させてくれる、僕にとって非常に貴重な機会です。僕が彼らから学んでいることも多い」
本田は今年7月にパチューカに移籍。12月には自身初のFIFAクラブワールドカップに出場した。直後のコパ・MXは惜しくも準優勝という結果に終わったが、この半年間は継続してピッチに立った。
「総括すると満足できるものではない。サッカー面、サッカー以外の部分において、課題が多く残った1年だったと思っています。ただ、改善できている部分もあり、それをさらに良くする目処も見えてきているという点では、悲観はしていないです。すごくポジティブに今の現状を捉えているので、来年から非常に楽しみ」
ロシア・ワールドカップを控える2018年は勝負の年となる。本田は「『出来過ぎな年でしたね』と言えるような年にしたいですね」と不敵に笑った。
By サッカーキング編集部
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