日本サッカーの“ゴールデンエイジ”と呼ばれる1979年度生まれの加地亮(1980年1月13日生まれ)、播戸竜二(1979年8月2日生まれ)がスタジオゲストに登場し、自身のキャリアを振り返った。
セレッソ大阪でデビューし、FC東京、ガンバ大阪などを渡り歩いた加地は、ファジアーノ岡山での17シーズンを最後に引退。J2で24試合出場と一定の活躍を見せ、現役続行も可能だったと思われるが、引退を決意した理由を次のように説明した。
「サッカーに対して全力で取り組めないというか、来年1年間、取り組む自信がなかったんです。自分に納得がいかなかった。頭で思っていることと、いざプレーしてみたら誤差があるじゃないですけど、いつもだったらこういうプレーができていたのに、というところの差が出てきてしまった。来年、練習を積んでその感覚を養えるのかどうかと、自分を信じられなくなりました」
一方の播戸は17シーズン限りで大宮アルディージャとの契約が満了したが、現役続行を表明し、今は来シーズンの所属先を探している状態。現在の心境について次のように語った。
「自分から『どうですか?』という話もしますし、代理人に聞いてもらうこともあります。この時期になって(所属先が)決まっていない経験が初めてなので、ここからどうなるのかは僕も分からないです」
ここで隣に座る加地が「そうとう悩んでいました。どこかのチーム、(獲得を)お願いします。(播戸は)まだ動けます」と助け船を出す。播戸は「これで決まったら、契約満了になった選手が『番組に出してくれ』って殺到すると思いますよ」と笑顔を見せた。
また、これまでのキャリアで一番の思い出を問われると、加地はG大阪時代の第88回天皇杯決勝、対柏レイソル戦(09年1月1日/1-0)を挙げた。延長までもつれ込んだこの試合で決勝ゴールを挙げたのは、隣にいる播戸だ。二人はこの試合について、次のように振り返っている。
「播戸が最後に出てきたんですよ。スーパーサブで。西野朗監督から『ヒーローになってこい』と言われて。そこで1点取ってヒーローになったんですよ。その試合がずっと忘れられないです。その次の年、グアムキャンプで同じ部屋だったんですよ。その時のVTRをずっと見ていました(笑)。練習前に、モチベーションを上げるために(笑)」(加地)
「リーグ戦は8位だったので次の年はACLに行けなかったんですよ。でも、天皇杯決勝で勝てば翌シーズンもACLに出場できるので、ガンバの選手はみんなすごく気持ちが入っていたんですよね。そこで優勝したので、思い出に残っていますね」(播戸)
12月29日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、天皇杯決勝のプレビューや第96回全国高校サッカー選手権大会の特集が放送される予定。岩政大樹(東京ユナイテッドFC)がプロデュースするインタビューコーナー「今まさに聞く!」は、鹿島アントラーズ昌子源篇~後編を放送する。
By サッカーキング編集部
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