1月1日に行われた第96回天皇杯サッカー選手権大会決勝、鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの一戦で鹿島が6年ぶり5回目の優勝を飾ってから、12月のJ1最終節での川崎の劇的な逆転優勝まで、様々な出来事があった2017年のサッカーシーン。
番組ではそんな1年を振り返り、この2017年を選手やスタジオゲストに1文字で表してもらった。
まず登場したのは、川崎在籍15年目にして初のJ1制覇を達成し、歓喜の涙を流した中村憲剛。その彼が色紙にしたためた2017年を表す一文字は
「芯」。
中村はその理由を次のように説明した。
「鬼木達さんが監督になって、今までとチームが変わるわけですよね。自分たちがボールを持って攻めるプラス、今シーズンは鬼木さんが守備のところ、自分たちのウィークポイントでつぶさなければいけないところを1年間、徹底的に“芯”を持ってやり続けてきた結果、チームとしてもブレることなく最後まで同じ方向を向いて戦えた結果、優勝できたと思ったので、今年はこれだろうと。今シーズンは苦しい、悔しい試合も多かったですけど、リバウンドメンタリティでみんなで頑張ってきた。それはチームとしてのブレない“芯”があったからだと俺は思うんで」
ここからはスタジオゲストが2017年の一文字を発表していく。サッカー解説者の水沼貴史氏の一文字は
「難」。
「今年、いろいろなリーグ、カテゴリーいろいろな試合を見たんですけど、サッカーは知れば知るほど難しい。奥深いとも言えます。年代ごとの難しさもありますし、若年層の選手が成長してどうなるかという部分でも正解がない。難しすぎると感じました。だからもっと見なければならないし、勉強しなければならない、もっと知りたいと思いました」
続いてレギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)。彼の2017年を表す一言は
「転」。
「川崎がJ1を制し、セレッソ大阪がYBCルヴァンカップで優勝するなど、これまでのJリーグから、少し流れが転じました。来シーズン以降が楽しみという期待も込めて。それから最後に日本代表が(EAFF E-1サッカー選手権で)つまずいたので『転ぶ』という意味もあります。ロシア・ワールドカップに向けての不安も募ったので、2018年に向けてヴァイッド・ハリルホジッチ監督がどうやっていくのかにも注目したいです」
最後は平畠啓史氏。「中村選手とちょっとカブった」と言いながら出した一文字は、中村憲剛の「芯」と同じ音の
「新」。
「C大阪のルヴァン杯制覇、川崎のJ1制覇に加え、V・ファーレン長崎がJ1昇格を果たしました。ちょっと新時代に入りつつあるのかな、という気がします。今までだと鹿島アントラーズや浦和レッズ、ガンバ大阪が(強豪として)頭に浮かぶところがありましたけど、それ以外のチームが初めてユニフォームに星をつけたという意味でも、『新』が象徴的かなと」
平畠氏が「新」を選んだ理由はもう一つあるという。
「Jリーグにはいろいろなマスコットがいますけど、“新キャラ”が出たんです。グルージャ盛岡の『キヅール』。今年10月にデビューしたんですが、登場する前から話題沸騰でした。直線的なフォルムなんですが、ドリブルめっちゃうまいんですよ。アジリティがあります」
『スカサカ!ライブ』は毎週金曜日21時から生放送。2018年最初の放送は、1月12日(金)21時からの予定となっている。
By サッカーキング編集部
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