元日本代表で、昨季限りで現役を引退した加地亮氏が、鹿島アントラーズのキャンプを取材した。
鹿島は1月15日から28日の日程で、宮崎県内でキャンプを実施。加地氏はまず、1月17日のトレーニングを視察し、練習を見て、加地は次のような印象を抱いたという。
「息を合わせるのもあるし、体をしっかり動かしてゲームの中で体力を作っていくという流れだったので、すごくメリハリがあって、この時期にしては早い仕上がりかな、と思います」
練習後、加地氏は鹿島の選手たちを直撃。まずはガンバ大阪時代に加地氏とチームメートだったペドロ・ジュニオールが「引退? モッタイナイ」と話しかける。現在30歳のペドロ ジュニオールだが、G大阪で加地氏とチームメートだったのは23歳の時。加地氏が「(当時は)すぐ怒っていたよね」と話すと「クレイジー(だった)」と苦笑いを見せた。
続いて話を聞いたのは、加地氏と同級生の曽ケ端準。「動きが一番いい。GKの中で、誰がベテランか分からないぐらい」と感想を述べると、曽ケ端は「若さ出してる?」と笑顔。「1カ月間ぐらい休みがあったけど、そんなに休まず、走りながら(過ごした)。休み過ぎると戻すのが大変なんで」と充実ぶりをうかがわせた。「同級生として頑張ってほしい」という加地氏の言葉に対し、「頑張ります」と力強く答えた。
大岩剛監督にも話を聞くことに。「監督として初めて迎えるキャンプはどうですか?」という問いかけに対し、大岩監督はこのように答えた。
「(去年は)シーズン途中から就任して、当時はチームとしていいところがたくさんあったので、それを継続する作業と、少しずつアップグレードしていったので、今年もそのアップグレードしたものをもう1レベル上げるための準備を今はしている段階です」
鹿島にとってオフの大きな話題と言えば、内田篤人が8年ぶりの復帰を果たしたこと。大岩監督から「(加地氏にとって)本職の右サイドバック。どうですか、内田篤人が戻ってくるというこの補強は?」と逆質問され、加地氏は「もう1回、日本代表で見たいですね。鹿島で右サイドを駆け上がっていく姿を見たいです」と期待を寄せた。大岩監督も「もう一度(日本代表に呼ばれるようなレベルに)戻ってもらいたい。まずは鹿島で試合に出てもらうことが第一ですけど、それができれば自然と日本代表に戻っていくと思うんで、協力していきたいと思っています」と語った。
2日後の1月19日には、滝川第二高サッカー部の後輩でもある金崎夢生との対談が実現した。
金崎夢生(以下、金崎) インタビュー受けないと怒られるじゃないですか。
加地亮(以下、加地) え? そんなんあるの?
金崎 滝二(の先輩)だったら絶対受けないとダメでしょ?
加地 昨シーズンはどうでしたか?
金崎 昨シーズンは、(優勝した川崎フロンターレと)同じ勝ち点まで行っていたので、結果的に2位だったので、正直悔しい気持ちがありますね。
加地 本当に悔しい、そこまでタイトルが来ていた状況だった。
金崎 あと1勝すればよかったですし、たぶん1点入っていたら(最終節のジュビロ磐田戦は)勝っていたんで。
加地 FWとしてはそこ(得点)が求められるよね。
金崎 そうですね。自分の責任も感じますし、自分が点を決めていれば勝っていたと思うので、そこはすごい悔しいですね。
加地 それがあるから今年また悔しさをバネに。ACLもありますし。
金崎 そうですね。日程的に結構タイトなんで、15連戦とかあるらしく、中2日とか中3日でずっとやっていくらしいので、うまくローテーションしながらチームとしてACL、全部のタイトルを撮れるように頑張りたいです。
加地 体調は?
金崎 特に問題なくできているので、そこもいいかなという感じです。
加地 今年FWとして、ここはこだわりたいというところ、FWとしてでもいいし、私生活でもいいけど。
金崎 点は求められますし、自分も取りたいという気持ちがあるので、そこはこだわりますけど、どういう形で得点を決めるかというところにももっとこだわって。見ている人が楽しいような、「いいね」って思ってもらえるような得点シーンだったり、そういう試合を1試合でも多くやりたいと思います。
加地 イメージ的にはキレキャラ的な感じでいるけど、滝二では先輩後輩やしね。
金崎 いやホント加地さんの前では何もないです……いや誰の前でも何もないです(笑)。
加地 面白いキャラやけどね。
金崎 ホントですよね。一発芸とかやりますもんね。
加地 金崎は面白いよね。
金崎 はい。もう加地さんの取材は全部受けます(笑)。
2月2日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、Jリーグキャンプ情報やトライアウト特集、We are UCL fans~加地亮編~などを放送する予定となっている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト