最新のサッカーニュースについて激論を交わしていく「GEKIRON~激論~」のコーナーでは、「日本代表の注目のポイントは?」というテーマについて番組MCの岩政大樹(東京ユナイテッドFC)とゲストの水沼貴史氏、安永聡太郎氏が語り合った。
水沼氏が挙げたのは「選手と会って何を感じたか」というポイント。西野朗新監督は就任後に約12日間にわたる欧州視察を実施。日本人選手の試合や練習を視察し、何人かの選手たちとの面談も行った。水沼氏はこの話題について、自身の気になるポイントを次のように語った。
「(ヴァイッド)ハリルホジッチ前監督が解任されたのはコミュニケーション不足、求心力というところが取りざたされたじゃないですか。だからどんどん(選手に会いに)行って話をして、まずコミュニケーション。今までの経緯とかを話したんだろうし、試合に出ていない選手が多かったので、その選手たちの状態と、チームに加えた時にコンディションが上がっていくのか。あとは代表に対するモチベーションはみんな高いと思うんですけど、もう一度そのへんを確認したのか。西野監督がどういうことを考え、何を感じてきたのかなというのが僕は一番、気になるところですね」
西野監督は今回の欧州視察で、岡崎慎司、香川真司ら11人との面会を実施した。そこで語られた内容やメンバー選考への影響について、水沼氏はこのように推察した。
「前監督となかなかうまくいかなかった選手たちがいたとして、その選手たちに『自分が監督になって、こういう形で練習とか試合とかいろいろなことを進めていきたい』と。『お前を選ぶからな』までは言っていないでしょうけど、会いに行くというのは何かしら選手に対しては話をしているし、選手は何かを感じ取っている。それがメンバー発表の時にどう出るかなというのは思いますけどね」
一方、安永氏は「チームの編成上、たぶん後ろ(守備陣)から作るんだろうな、と思う」と想定した上で、「中盤の組み合わせは?」というのを注目ポイントに挙げた。
「ダブルボランチなのか、ワンボランチなのか、インテリオール2人なのかというところも含めて。最終ラインから作っていくことによって、(中盤から)前の選手のタイプが決まってくるのかなと思うんですよね。前の選手をはめて後ろをはめるというのは、たぶんこの段階からではチーム作りとしては難しいと思うんですよ。後ろから作っていって、こういうチームでこう守りたい、最終的にボールをこう奪って前に出て行くために、こういう選手を選ぶ、という形になると思います」
また、安永氏は「ワールドカップのグループステージ初戦で敗れたチームが決勝トーナメントに進出する可能性は7パーセント程度」というこれまでのデータをもとに、「個人的には、初戦のコロンビア戦に勝つために全力で(メンバーを)組めばいいと思っている」と断言。その上で「とにかくコロンビア戦で、ベストは勝ち点3ですけど、1ポイントでもいいから積んでおきたいとなった時には、中盤にはハンタータイプを並べるのがいいと思います」と語った。
ハンター、つまりボール奪取能力に優れた選手と考えると、長谷部誠や山口蛍、井手口陽介などが考えられるが、井手口は所属クラブでほとんど試合に出ていないためコンディションに不安がある。岩政は今野泰幸や遠藤航などを候補に挙げた。
また、安永氏は「ある程度、分業的なサッカーもありなんじゃないか」と提案。特に交代でピッチに入る選手のセレクトとして、興味深い提案をした。
「ラスト15分で、セットプレーのキッカー的な選手を1枚入れるとかね。中村憲剛とか中村俊輔とか。ヤット(遠藤保仁)もそうだけど、残り15分のための選手って結構いいかなと思うんですよね。それ以外ではドリブラー入れて、とにかくつっかけてファウルを取らせて、セットプレーの回数をとにかく増やす。そのためのキッカーという枠も面白いかなと思います」
ドリブラー、仕掛けるタイプの選手としては、岩政からは中島翔哉、水沼氏からは永井謙佑の名前が挙がった。
日本代表は5月14日(月)までにはFIFAに35人の予備登録メンバーを提出し、18日(金)には30日(水)に行われるキリンチャレンジカップ2018ガーナ戦に向けてのメンバーを発表。31日に23人のW杯出場メンバーを発表する予定となっている。
5月18日(金)21時から放送される『スカサカ!ライブ』では、キリンチャレンジカップ2018ガーナ戦に向けて発表される予定の日本代表メンバーについての特集や、Jリーグ序盤戦の振り返りなどを放送する予定だ。
By サッカーキング編集部
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