2019年の選手権では優勝の原動力となったバスケス・バイロン [写真]=野口岳彦
日本フットボールリーグ(JFL)のいわきFCは21日、FWバスケス・バイロンがチリ1部リーグのウニベルシダ・カトリカへ期限付き移籍することを発表した。いわきFCのクラブ公式HPが伝えている。
バスケス・バイロンは2000年5月16日生まれの現在19歳。チリ出身でチリ国籍だが、小学校3年生の時に両親の仕事で来日していた。2016年に青森山田高校へと進学し、第97回全国高校サッカー選手権大会では主力として活躍。同校を2年ぶりの優勝に導いた。
外国人枠を設けているJクラブへの入団はハードルが高かったため、青森山田高校卒業後は「海外進出、チリ代表」という自身の夢を叶えるためにいわきFCへ加入。2019シーズンの東北社会人サッカーリーグ1部では10試合出場5得点3アシストを記録し、いわきFCの無敗優勝に貢献した。チームは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2019を制覇し、今季からJFLの舞台で戦うことが決まっている。
チリリーグ挑戦に際し、バスケス・バイロンはいわきFCのクラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。
「このたび、チリの名門クラブに移籍する事になりました。チリに行くという決断は決して簡単ではありませんでした。色んな人や沢山の物を犠牲にして下した決断でした。その中で僕が高校卒業後、いわきFCは僕のプレーを認め、声かけてくれて、育ててくれた僕にとって大事なクラブであり感謝の気持ちで一杯です」
「新しい場所でも自分の夢や目標を追い求め、自分の課題と向き合い努力を怠る事なく、日々大事にしていきます。1日でも早く試合に出て、日本で培ってきた事を忘れずに謙虚に頑張って行きます。ビッグな選手になってまたいつか、日本でプレーができたらと思います。応援よろしくお願いします」
ウニベルシダ・カトリカの公式サイトによると、バスケス・バイロンは同クラブのU-19チームに加入し、登録が完了した3月9日から公式戦出場が可能となるようだ。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト