永里優季、“歴史的”な男子チームへのレンタル移籍が決定!…神奈川県2部で兄と共演へ

永里優季

2010年1月以来の日本復帰が決まった永里優季 [写真]=Getty Images

 NWSL(アメリカ女子サッカーリーグ)のシカゴ・レッドスターズは9日、FW永里優季が男子チームの「はやぶさイレブン」(神奈川県リーグ2部)にレンタル移籍することを発表した。

 クラブ公式サイトは永里の移籍について、「神奈川県リーグに所属する男子アマチュアクラブ『はやぶさイレブン』でプロとしてプレーする初の女性選手として歴史に名を刻むため、日本へと向かいました」と伝えた。移籍期間は、NWSLの来季プレシーズン開始前まで。NWSLのプレシーズンは例年通りであれば3月頃にスタートする。

 また、はやぶさイレブンもクラブ公式サイトで永里の加入を発表。公式ツイッターでは「女子サッカー界のレジェンドの加入で、厚木に元気と勇気をお届けします! 男性チームに女子選手が混ざると言う、永里選手の歴史的挑戦を是非応援してください!」と伝えた。10日の16時から記者会見が行われる予定で、会見の様子はクラブ公式チャンネルの「はやぶさイレブンTV」でライブ配信される。

 この異例の移籍には世界も注目。FIFA(国際サッカー連盟)の女子ワールドカップ公式ツイッターやUEFA(欧州サッカー連盟)の女子チャンピオンズリーグ公式ツイッターは、「歴史に残るレンタル移籍」として伝えている。

 はやぶさイレブンは、永里の地元である神奈川県厚木市を拠点とするクラブで、将来のJリーグ参入を目指して2019年に設立。昨季は神奈川県リーグ3部に参入し、1年での2部昇格を果たした。チームには兄であるFW永里源気や元日本代表FW永井雄一郎らが所属。また、妹である元なでしこジャパンの永里亜紗乃も同クラブのフットゴルフチーム「はやぶさイレブン+F」に所属している。

 現在33歳の永里優季は、約10年半ぶりの日本復帰となる。2010年にドイツのトゥルビネ・ポツダムに移籍して海外でのキャリアをスタート。イングランドのチェルシー、ドイツのヴォルフスブルクやフランクフルトなど欧州の強豪チームを渡り歩き、2017年にシカゴ・レッドスターズに加入した。2019シーズンはNWSLで8ゴール8アシストを記録。今季は新型コロナウイルスの影響で短期大会として「NWSLチャレンジカップ」が開催されたが、ケガにより2試合の出場に留まっていた。

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