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伝統の一戦、早慶クラシコは痛み分け…緊迫した試合でコーナーから点を取り合う

2020.12.05

71回目の“早慶クラシコ”が開催された [写真]=早稲田大学ア式蹴球部

 5日、関東大学サッカーリーグ戦1部第20節を兼ねた第71回早慶サッカー定期戦が行われ、早稲田大と慶應大が対戦した。

 “早慶クラシコ”と言われ毎年盛り上がる伝統の一戦は、近年早稲田大が大きく勝ち越し。慶應大は8試合勝ちが無く、雪辱を誓う。

 まず慶應大が最初にチャンスを作り出した。3分、杉本崇太朗のヒールパスから10番の松岡瑠夢がシュートを放つもこれは惜しくもポストの右に逸れた。12分には慶應大が左サイドを崩しペナルティエリアに侵入し中央に折り返したがこれは早稲田大がクリア。さらに右サイドからのアーリークロスに古川紘平が反応しシュートするも枠を外れた。

 慶應大が組織だった守備で早稲田大を苦しめる時間が続く。スルーパスに抜け出した松岡の折り返しに杉本が飛び込んだが早稲田大の守護神・山田晃士を脅かすには至らない。20分、杉本が中盤でボールを持つと一瞬顔を上げ思い切りのよいロングシュートを放つ。これも上を越えてしまい枠をとらえることができない。

 一方の早稲田大はセットプレーからチャンスを創出。27分、中央で倒され獲得したフリーキックを頭ですらし、これに反応し飛び出した水野雄太がネットを揺らしたがこれはオフサイド。デザインされたセットプレーから得点のにおいを感じさせた。対して慶應大は、ハーフウェイラインからのフリーキックに酒井綜一郎が頭で合わせつなぐと、松岡が受けシュート。しかしこれも得点には至らない。

 緊張感のある試合展開のなか、スコアレスで試合を折り返す。後半に入り早稲田大がまず攻めたてる。左サイドを突破した水野のクロスに奥田陽琉が飛び込むもこれは合わない。

 すると、55分、ついに試合が動いた。松岡がペナルティエリア外から振りぬくとこれは枠をとらえGKを強襲。反応した守護神がはじきだし事なきをえたが、このプレーでうまれたコーナーから得点が生まれる。慶應大はショートで繋ぎ変化を加えると、競り合いの中酒井が豪快なオーバーヘッドシュートを絶妙なコースに飛ばした。これがネットを揺らし気迫のこもったプレーで慶應大が先制した。

 切り替えて攻勢に出る早稲田大が試合を振り出しに戻した。63分、コーナーキックをニアで触り軌道を変えると、交代で入った西堂久俊の前にこぼれ、これを押し込み同点に。これにはゴールマウスを守る田原智司もなすすべなく、起用に応えすぐさま追いついた。

 ベンチも動き、試合はオープンな展開に。71分、早稲田大の大西翔也がシュートをうつもこれはGKがキャッチ。続く75分、スルーパスを受けた加藤拓己の右サイドに持ち出してのシュートも田原が正面で受けた。田中雄大のパス一本で右サイドを崩した大西がクロスを送るも慶應大はなんとかかきだした。

 押し込む早稲田大に対し引いて守り鋭いカウンターを狙う慶應大という展開が続く。82分、ゴール前の混戦から松岡が振り向きざまに振りぬいたが枠をとらえることができない。左サイドを抜けた阿部隼人が中央に送るも田原が触りコーナーへ逃れた。早い攻守の切り替えから両チームがゴールに迫るがネットを揺らすことができない。

 にらみ合いが続いたまま、1-1で試合は終了。全てを出し切った好ゲームはドローに終わった。

【得点者】
早稲田大 1-1 慶應大

【スコア】
0-1 55分 酒井綜一郎(慶應大)
1-1 63分 西堂久俊(早稲田大)

By サッカーキング編集部

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