浅野拓磨が子どもたちに全力エール「夢や目標を持ち、何をすべきか考えて」『SEGA SAMMY FOOTBALL PROJECT』第1弾

　セガサミーホールディングス株式会社による『SEGA SAMMY FOOTBALL PROJECT』のプロジェクト第1弾として、6月27日に日本代表FW浅野拓磨によるオンライントークイベントが行われた。

「日本代表選手からサッカーキッズへのエール」というテーマで、“未来の日本代表選手”を目指すサッカー少年・少女に向けて約90分にわたって行われた本イベント。浅野はサッカーとの出会いや学生時代、Jリーグや海外リーグ、日本代表でのプレーなど、これまでに経験し、感じたことを丁寧に説明していった。

　兄2人の影響で、物心ついた時にはサッカーをしていたという浅野。子どもの頃に憧れていた選手として元ブラジル代表ロナウジーニョの名前を挙げた。「いつも映像を見て『次の試合ではこの技をやってみよう』とイメージし、試合でチャレンジしていた」そうで、「真似をすることはすごくいいことなので、失敗を恐れずに挑戦してほしい。日本代表の選手たちは、今でも挑戦し続けています。ミスは気にせず挑戦し続けることが大事」と呼びかける。

　また、サッカーをしていてなかなか上達できない子に対しては、自身の経験も踏まえて次のようにアドバイスした。

「うまくなりたい気持ちさえ持ち続けていれば、差を縮めることができますし、その差が逆転した選手も数多く見てきました。僕もその1人です。それは努力をし続けたからです。サッカーを楽しんでもらい、その中で『もっとうまくなりたい』気持ちだけは持ち続けてほしいです」

　プロ入り後も順調にステップアップし、現在は日本代表にも定着しているが、「子どもの頃からプロサッカー選手になることしか考えていなかった」という浅野。「『絶対になれる』ではなく『絶対になる』と思ってきました。『～できる』と考えると過信につながってしまうので、『～する』という強い気持ちを持っていました」と語り、「子どもだからこそ夢や目標をしっかりと持って、そのために何をすべきかをしっかり考えて頑張ってほしい」と続けた。

　イベント参加者からは「オーバーヘッドシュートのコツは？」、「GKとの1対1の場面ではどこを狙えばいいですか？」、「足が速くなるにはどうすればいいですか？」など、具体的なプレーシーンについてなど、様々な質問が寄せられ、浅野はその一つひとつに回答。

「実際に戦った中で、一番上手だと思った選手は？」という質問には、「ブラジルの選手はみんなすごかったです。中でもマルセロはすごくうまかった。DFなのにめっちゃスピーディーで、ボールを扱う技術もすごく高くて、どうすればそこまでうまくなれるのか、直接聞いてみたかったです」と、レアル・マドリードの名サイドバックの名前を挙げた。

　また、「海外に行く時にこれだけは持っていく、というものは？」という質問には「iPad」と答え、家族思いの浅野らしいエピソードを明かした。

「家族とテレビ電話をします。母親と毎日、1時間ぐらい、長い時は2時間ぐらい喋ります。日常で起きたことを母親がずっと喋っていますね」

　イベント中には、代名詞である“ジャガーポーズ”を披露するなど、終始、笑顔で参加者たちと交流した浅野。最後にこのようなメッセージを送った。

「今日、こうやって画面越しに顔を見ながらお話ししましたが、これをきっかけに何かを感じて行動に移し、それを継続して、成長につなげていってほしいです。お互い、夢を追いかける者同士、成長に向かって全力で頑張っていきましょう」

　また、7月4日には日本代表でともにプレーする伊東純也によるオンライントークイベントが行われる。浅野は伊東に対しても「純也くんは僕よりもいろいろな面白い話ができると思うので、もっともっと充実した時間になるよう頑張って、子どもたちに感動体験を与えてください」とエールを送った。

文＝池田敏明

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