前半、先制後ベンチに駆け寄って喜ぶチュニジアの選手たち [写真]=兼子愼一郎
キリンカップサッカー2022の1回戦第1試合が10日に行われ、チリ代表とチュニジア代表が対戦した。
FIFAワールドカップカタール2022の南米予選で7位に終わったチリ。今回の招集メンバーは中南米でプレーする選手たちが多く選出されているが、ガリー・メデルやパブロ・ガルダメス、フランシスコ・シエルラルタ、ベン・ブレレトンといったイタリア、イングランドでプレーする選手たちも先発となった。
アフリカ最終予選ではマリを退けて2大会連続6回目のW杯出場権を獲得したチュニジアは、欧州や中東でプレーする選手を多数選出。来日前のアフリカネーションズカップ予選ボツワナ代表戦にも出場していたナイム・スリティやセイフェディン・ジャジリなどがスタメンとなり、マンチェスター・Uでトップチーム昇格を果たしたハンニバル・メイブリはベンチスタートとなった。
両チームともフォーメーションはアンカーを1人置く「4-3-3」を採用。両サイドバックが高い位置を取り、ウイングもサイドに張って、アタッキングサードに素早く侵入することを狙う。立ち上がりはチュニジアが押し込むシーンが多かったが、時間の経過とともにチリのボール保持時間が長くなると、38分に左SBエウヘニオ・メナのマイナスクロスからブレレトンのシュート、さらにこぼれ球をホアキン・モンテシノスがプッシュしたが得点に至らず。すると41分、チュニジアは左サイドから中央を経由して右SBモハメド・ドレーガーに展開すると、ファーサイドへのクロスボールに左SBアリ・エラブディがダイビングヘッドで合わせて、先制に成功した。
後半に入ると先制したチュニジアペースに。54分、左アーリークロスからヘディングでの落としをジャジリがシュートしたが、チリGKサカリアス・ロペスが好セーブでしのいだ。時間の経過とともに1点が欲しいチリが再びボールを保持するようになると76分、メナの左クロスからロニー・フェルナンデスがフリーでヘディングシュートを打つシーンもあったが、枠を越えた。
89分、チュニジアはショートカウンターからチリゴールに迫ると、いったんはブロックされるが、途中出場のメイブリが拾って右サイドに展開。ドレーガーがエリア内深い位置まで侵入し、マイナスのボールを、こちらも途中出場のイサム・ジェバリが難なく流し込んで、決定的な2点目を獲得した。後半アディショナルタイムにチリはPKを獲得したものの、ディエゴ・バレンシアのキックはGKアイメン・ダーメンがセーブ。試合はそのまま終了してチュニジアが2-0で勝利している。
勝利したチュニジア、敗れたチリはそれぞれ、日本vsガーナの勝者、敗者同士で14日に対戦する。
【スコア】
チリ 0-2 チュニジア
【得点者】
0-1 41分 アリ・エラブディ(チュニジア)
0-2 89分 イサム・ジェバリ(チュニジア)
By サッカーキング編集部
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