サンフレッチェ広島の男女チームが大集合 [写真]=湊昂大
サンフレッチェ広島は19日、エディオンスタジアム広島を含む広島広域公園でファン感謝祭を開催した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに行われ、初めて男女の両チームがそろっての開催となった。
選手たちはサポーターと一緒に大玉転がしや綱引きなどのアトラクションを楽しみ、男女チーム対抗での玉入れでは肩車やカゴの位置を下げるなど自由奔放な戦いぶりで盛り上げた。スタジアム周辺に並んだ選手コラボグルメのお店や各市区町のブースなどでは、選手たちが店頭に立ってサポーターと間近に交流。トークショーなども行い、にぎわいを見せた。
他の会場では、小学6年生以下のチームを対象としたサッカー大会『サンフレッチェカップU-12』、市内の女子小学生チームによるフットベースボール大会『サンフレッチェレジーナカップ』が開催。タグラグビーやブラインドサッカーなどが体験できる『ニュースポーツ体験ひろば』も設けられ、各会場に男女の選手たちが登場して子どもたちとのふれあいを楽しんでいた。
イベント中盤にはスタジアムに男女の両チームが集合し、改めてサポーターに挨拶。男子はキャプテンのDF佐々木翔から指名を受けたMF森島司が「今シーズンも応援ありがとうございました。来年はタイトルを取れるように頑張ります」と話した。レジーナはキャプテンのMF近賀ゆかりが、「男子のシーズンが終わって寂しいと思うので、レジーナの応援に来ていただけたら嬉しいです」と呼びかけた。
両チームにとっても貴重な交流の場となった。サポーターを前に行った「サンチェたいそう」では、レジーナのGK陣がお手本役として前に出ると、そこにMF藤井智也が参加。さらに、GK福元美穂がGK林卓人を引き連れてきたため、GK川浪吾郎とGK大迫敬介も加わり、アドリブながら軽快なダンスを披露。男女のチームを持つクラブだからこその盛り上がりを見せた。
近賀は、「(レジーナの選手は)こういうイベントが大好きなので、レジーナの良さも出たと思う。サポーターに『レジーナの方もよろしくお願いします』と言ったら、『試合に行っています』だったり、『これから応援させてもらいます』という声をいただいてすごく嬉しかった。こうやって身近に感じてもらって、応援してもらえると嬉しいです」と話した。
ルーキーながら今季ブレイクを果たしたFW満田誠は、「自分は1年目なので初めてだったけど、これだけたくさんの人と近くで交流することができて、すごく新鮮な気持ちで楽しめました。たくさんの人に応援してもらっていると改めて感じました」と喜び、「なかなか機会がないので、サンフレッチェ広島の男子チームとレジーナがしっかり交流できて良かった」と語った。
7日に右ひざの手術を受けたDF荒木隼人は、「なかなかない機会なので、サポーターと近くで接することで僕たちも元気をもらえることができた」と話し、「しっかりケガを治してパワーアップして帰ってきたい。今年のように、しっかりタイトルを取れるように頑張りたい」と来季に向けて意気込んだ。
なお、シーズン中のレジーナはイベント前にサポーター公開のテストマッチを行い、サンフレッチェ広島ジュニアユースと対戦。1-3で敗れたが、得点したFW谷口木乃実は、「ゴール意識が結果につながっているので、もっと積極的にシュートを打っていきたい」とコメント。「次の相手もレベルが高いけど、自分たちのサッカーができるように前からの守備を意識して、いい攻撃につなげられるように頑張りたい」と話し、26日にホームで行われるYogibo WEリーグ第4節のINAC神戸レオネッサ戦を見据えた。
取材・文=湊昂大
By 湊昂大