明治大学からJを経由せず世界へ飛び出した佐藤恵允(撮影は2021年12月) [写真]=鈴木颯太朗
明治大学の体育会サッカー部に所属しているU-22日本代表FW佐藤恵允が、ドイツ・ブンデスリーガのブレーメンに加入することが決まった。18日、明治大学およびブレーメンが発表している。
佐藤は2001年7月11日生まれの現在22歳。実践学園高校を経て、2020年4月より明治大学体育会サッカー部に入部した。4年生となった現在は副主将を務めている。全日本大学選抜の招集歴があるほか、各年代別の日本代表にも名を連ねており、現在はパリ・オリンピックを目指すU-22日本代表としても活躍。2023年に入ってからも3月と5月に開催された欧州遠征、4月に開催されたトレーニングキャンプのメンバーに選出されていた。
なお、ブレーメンの発表によると、佐藤は当面の間U-23相当のブレーメン2が主戦場となる。2022-23シーズン、ブレーメン2はレギオナルリーガ・ノルト(4部相当/北部)を15位でフィニッシュし、降格が決定。佐藤が加入する2023-24シーズンからはブレーメンリーガ(5部相当)に身を置くことが決まっていた。
ブレーメン加入に際し、佐藤は明治大学体育会サッカー部の公式HPを通してコメントを発表。海外挑戦を前に意気込みを綴った。
「リリースされました通り、2023年シーズンよりブレーメンに加入することが決まりました。この長い歴史と伝統あるクラブで自分の夢であったプロサッカー選手になることを実現し、プレーできることを非常に嬉しく思います。また、この内定に際し、今まで関わってくださった皆様、学校関係者、仲間、家族に深く感謝を伝えたいです」
「明治大学体育会サッカー部は7月末をもって退部することになりますが、部を離れても明治魂を忘れることなく全力で挑戦していきます。チームの一員として、最高のパフォーマンスを発揮し、共に成功を追い求めるために全力を尽くします。初の海外挑戦で、不安なこともありますが臆することなく貪欲にチャレンジしていきたいと思います」
また、ブレーメンのフットボール部門で責任者を務めるクレメンス・フリッツ氏は、クラブ公式HPを通して「ケインについては我々のネットワークを通じて以前から知っている選手の1人だった。年代別の日本代表としても素晴らしいプレーを見せており、彼のことは集中的にリサーチしてきた」と獲得の経緯を説明。「彼が我々の一員となってくれて、非常に嬉しく思う」と明かしただけでなく、佐藤のプレースタイルに言及して期待を寄せた。
「彼は機敏な選手で、ピッチ上で捕まえるのが難しいプレーを続けてくれる。インテンシティも非常に高く、アグレッシブな選手だ。間違いなく、我々のチームにとって大きな戦力となるだろう」
なお、明治大学は7月20日の13:00より同大学にて佐藤の入団記者会見を実施すると発表。会見の模様は明治大学公式Instagram(@meiji_university)にてライブ配信される。
By サッカーキング編集部
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