今季リーグ戦5位につけるC大阪 [写真]=Getty Images
■セレッソ大阪 “ガンバキラー”らの活躍に期待
2012年シーズン終盤に行われた天皇杯ベスト8以来となる大阪ダービー。試合の1週間以上も前に、ヤンマースタジアム長居で行われる大一番のチケットが完売するなど、注目度もすこぶる高い。また、イレブンも「(G大阪は)絶対に負けられない相手」(山下達也)と、自然とモチベーションも上がってきている。
最近の公式戦3試合では、ACLの長距離移動の疲労も影響してか、2分1敗と勝ちきれなかったが、この1週間では、日本代表候補合宿に招集されたメンバー以外はしっかり腰を落ち着けて調整。また、同合宿に参加した南野拓実、山下、長谷川アーリアジャスールの3選手も、10日の練習では元気な姿を見せている。
前節の柏戦から、ディエゴ・フォルランがトップ下の位置を担うようになると、この10番がボールに絡む回数も増え、攻撃にバリエーションが出てきた。藤本康太、吉野峻光も全体練習に完全合流したことで、選手層は厚みを増し、出場機会を求める選手たちの調子も上がっている。特に、昨シーズンのG大阪戦でゴールを決めている安藤淳や、プロ初得点時にハットトリックを万博で決めた楠神順平など、“ガンバキラー”とも言える選手たちのプレーも見逃せない。
3万人以上の大観衆が集うホーム長居では、2012年3月に2-1で勝利。当時の再現に期待したいものだ。G大阪との最後の対戦となった天皇杯でも、宿敵からゴールを奪った柿谷曜一朗の奮起も求めたい。(totoONE編集部)
■C大阪予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 キム・ジンヒョン
DF
17 酒本憲幸
30 ゴイコ・カチャル
23 山下達也
14 丸橋祐介
MF
6 山口蛍
5 長谷川アーリアジャスール
20 杉本健勇
10 ディエゴ・フォルラン
13 南野拓実
FW
8 柿谷曜一朗
■ガンバ大阪 攻撃陣の得点力に課題
前節、今季初のリーグ戦連敗を喫したことで16位の降格圏内に転落したG大阪。前半は首位鹿島を相手に互角に近い攻防を見せたが、堅守を誇ってきた守備陣がここ2試合連続で、踏ん張り切れず、先制点を献上。ただでさえ得点力不足に喘ぐチームは、追いかける展開となったことで焦りからより攻撃の精度を欠いた。
気になるのは大黒柱、遠藤保仁の状態だ。前節はリーグ戦で初めてボランチ起用されたが、攻守において本来とはほど遠い出来。より攻撃に専念させるべく、今節は前線のフリーマンを任されることになりそうだ。
攻撃陣は6節を終え、うち4試合で無得点。守備陣も2試合連続で2失点と、攻守の歯車が噛み合っていないが、選手たちは巻き返しに向けて2年ぶりの大阪ダービーに意識を切り替えている。
「勝てば自信になるし、弾みがつく」と話すのは今野泰幸だ。遠藤とのダブルボランチでは守備意識が強すぎたが、明神智和と組む今節はより攻撃に絡む機会も増えるだろう。
今節は広島と互角以上に渡り合った際の布陣に回帰する可能性が濃厚だが、やや不振が続く倉田秋に代わって、動きにキレのある大森晃太郎が起用される可能性もある。
柿谷曜一朗やフォルランら攻撃のタレントを数多く抱えるC大阪に対して、不用意に守備陣が失点しないことも重要な要素となる。日本代表候補合宿から復帰した東口順昭は鹿島戦でも好セーブを連発し、W杯メンバー入りに向けて高い意識を持つ点が心強い。(totoONE編集部)
■G大阪予想スタメン
4-2-3-1
GK
1 東口順昭
DF
21 加地亮
8 岩下敬輔
5 丹羽大輝
4 藤春廣輝
MF
17 明神智和
15 今野泰幸
13 阿部浩之
7 遠藤保仁
11 倉田秋
FW
9 リンス