【J1第7節直前情報 清水vs大宮】公式戦5試合連続ゴール中の長沢駿、クラブ記録に並ぶ得点に期待

公式戦5試合連続得点中の長沢(中央) [写真]=Getty Images

■清水エスパルス 長沢駿が絶好調、公式戦5試合連続得点を記録中

 FW長沢駿が絶好調。ナビスコ杯第1節の仙台戦から、これまで公式戦5試合連続得点中だ。今節得点を挙げれば、ブラジル人FWのマルコが95年に記録した公式戦6試合連続というチーム記録に並ぶことになる。これからどこまで記録を伸ばして行くかに注目。ただ、最近4試合はチームとして長沢の1得点しか挙げられていない。大前元紀やノヴァコヴィッチ、右太もものけがで2試合出場できなかった高木俊幸など、他のFW陣の爆発が必要かもしれない。

 それでも、守備陣はようやく本来の力を発揮しつつある。J1で下から4番目の失点数だったが、公式戦2試合連続で無失点。ヤコヴィッチが右サイドバックに入って、守備を重視した結果が数字に表れている。

 その裏返しではあるが、右サイドからの攻撃は激減している。ここ2試合右ワイドに入った石毛秀樹、河井陽介はシュートが打てていない。右サイドからの攻撃の工夫がこれからの課題になるだろう。

 また、終盤になると“ガス欠”が起こってしまうという課題もある。前節は前半22分に長沢が決めてリードする展開も追加点を奪えず、終盤は5バックにするなど手を打ったが、防戦一方の展開に。しかし、相手のシュートがバーやポストに叩くなどし、事なきを得た。

 しかし、それでも今節の相手である大宮には、これまでリーグ戦、ナビスコ杯を通して、ホームで一度も負けていない。前節の甲府戦同様、相性の良さを生かして今季初のリーグ連勝を狙う。(田中芳樹)

■清水予想スタメン
4-2-3-1
GK
1 櫛引政敏
DF
19 ヤコヴィッチ
3 平岡康裕
4 カルフィン・ヨン・ア・ピン
28 吉田豊
MF
20 竹内涼
16 六平光成
22 村田和哉
18 ノヴァコヴィッチ
10 大前元紀
FW
9 長沢駿

■大宮アルディージャ スタメン入れ替えを含め、大幅な方向転換も

 前節、ホームに神戸を迎えた一戦は0-3で敗戦。川崎戦、柏戦と敗戦ムードが漂う試合を最後の最後で勝ちや引き分けに持ち込んできたが、そう何試合も奇跡的なゲームが続くはずなはい。神戸戦がリアルな大宮の実力だろう。

 第6節を終えた段階で未だFW陣にゴールがなく、勝敗を左右するFWのメンタル面がチームに及ぼしている影響は大きい。「FWは点を取るとガラッとプレーが変わるし、取るべく人が点を取ることでチームの勢いも増す」とFW長谷川悠は話す。最近のリーグ戦では2トップの形を採用しているが、前線でのボールの収まりはあまり良くない。それにより、DFラインを高い位置まで上げる時間が圧倒的に足りない。去年からの蓄積であるDFラインからFWの距離をコンパクトにするための時間がないのだ。

 ただ悪い面ばかりではない。2列目以降が得点を挙げているのはプラスの面もある。苦しい状況下で、後ろの選手が得点を取れることは長いシーズンを考えれば必要なことではある。また、最近はメンバーにも変化があった。前節、途中出場したのは加入したばかりの増田誓志。彼のゲームメイク力が今後攻撃面で良い効果をもたらすことに期待したい。「多少の方向変換が必要になってくる」とは試合後の大熊清監督。その発言からも分かるが、監督自身も戦い方を模索中。ここからスタメンの大幅な変更をはじめ、大きな方向転換が行われる可能性もある。大熊監督はどういうカードを切ってくるだろうか。(上野直彦)

■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
31 清水慶記
DF
27 今井智基
2 菊地光将
17 高橋祥平
14 中村北斗
MF
41 家長昭博
23 金澤慎
18 横山知伸
10 渡邉大剛
FW
11 ズラタン
32 長谷川悠

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