【J1第8節直前情報 鹿島vs神戸】注目度抜群の上位対決、神戸戦勝率約67%を誇る鹿島が優位か

今季リーグ戦で2位につける鹿島 [写真]=白井誠二

■鹿島アントラーズ 神戸とはリーグ戦負けなしと相性面での不安はなし

 首位から陥落した鹿島は3位神戸との上位対決に臨む。次節には現在首位の広島との対戦が控えており、この2試合での結果が今後に大きく響いてくるはず。ライバルたちを一気に引き離すチャンスとも言えるだろう。

 対戦相手の神戸とはリーグ戦6試合負けなしと相性が良い。通算成績も20勝5分5敗と、約67%という高い勝率を誇っている。しかし、神戸はペドロ・ジュニオールやマルキーニョスという今季補強した外国籍選手が、突出した個の力を発揮しているだけに、過去の対戦成績はあまり参考にならないかもしれない。まずはペドロ・ジュニオールの突進を、左サイドの選手がしっかりと抑える必要があるだろう。

 とはいえ、守備と連動した攻撃は好調だ。G大阪戦で左足甲を痛めたダヴィが復帰。ボールを奪ってからダヴィをターゲットにした、パワフルで縦に速い攻撃が神戸守備陣を襲うだろう。左MFにも速さを武器とするジャイールが起用されそうだ。

 また、鹿島はこの試合でどうしても負けられない理由がある。今月15日、1993年のカシマスタジアム開幕からずっとスタジアムDJを務めていたダニー石尾さんが逝去された。チームは献花台や黙祷、喪章の着用などを行い故人を悼む予定だが、ホームゲームには欠かせない存在だっただけに、勝ち星を贈りたいのは間違いない。一致団結して戦うことになるだろう。(田中滋)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 曽ヶ端準
DF
24 伊東幸敏
5 青木剛
15 昌子源
16 山本脩斗
MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
25 遠藤康
28 土居聖真
7 ジャイール
FW
11 ダヴィ

■ヴィッセル神戸 鹿島撃破で首位浮上を狙う

 リーグ戦3連勝、3試合連続3ゴール、そして2試合連続無失点と、攻守ともに結果を出して3位につける神戸。今節は2位鹿島との上位対決に挑む。勝てば一気に首位に立つ可能性もあり、モチベーションは高いだろう。

 確かに、ミッドウィークに行われたナビスコ杯での0-3という完敗はショックなものだった。また、今季のチームの核となっているシンプリシオが、試合終盤で負傷し、自ら続行不可能の意思表示をしたことも気になる要素。

 それでも、前節の徳島戦で、三浦知良に並ぶJ1通算139得点を記録したマルキーニョスをはじめ、攻撃陣は好調。また、岩波拓也、高橋峻希といった守備での貢献度の高い選手は、ナビスコ杯では温存される形となっただけに、彼ら若手の活躍にも期待が集まる。

 カシマスタジアムでは、リーグ戦1勝3分11敗と圧倒的に相性が悪く、その1勝も1999年までさかのぼらなければいけないものだが、時代を変えるためにも、今季の神戸が生まれ変わったチームであることを証明するためにも、ここで勝って流れをつかみたいところだ。以前、ナビスコ杯G大阪戦で敗北後、J1リーグ戦でも敵地で名古屋に敗れるなど、一時は悪い流れになりかけた。今回はその二の舞となることだけは絶対に避けたいところだ。(totoONE編集部)

■神戸予想スタメン
4-2-3-1
GK
22 山本海人
DF
25 奥井諒
19 岩波拓也
14 増川隆洋
2 高橋峻希
MF
27 橋本英郎
16 チョン・ウヨン
7 ペドロ・ジュニオール
10 森岡亮太
13 小川慶治朗
FW
18 マルキーニョス

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