FC東京のMF河野広貴(中央)[写真]=Getty Images
■徳島ヴォルティス ホーム初勝利を目指す
第10節甲府戦でJ1初勝利を挙げた。しかしながら、勢いを持って挑んだ第11節仙台戦、第12節G大阪戦だったが、順位の近い相手に連敗を喫し、勢いに乗れず苦しい状況が続く。前節の複数失点は得点を奪いにいこうとした結果であり、必ずしも悲観すべきものではないが、第9節以来の複数失点となった。
しかし、収穫もあった。アレックスや藤原広太朗など、戦列から離れていた主力選手が安定したプレーを見せ始めている。特に藤原はナビスコ杯第3節で復帰して以降、リーグ戦でもスタメン出場を続けており、好調を持続している。今節はFC東京ユースで育った藤原にとって古巣対戦であり、より一層の活躍に期待が懸かる。そして、藤原を含む、李栄直、小島秀仁、小暮大器、窪田良、キム・ジョンミンといった90年代生まれの若手選手が出場機会を増やしている。連戦が続き、疲労が見え始める中で、フレッシュな若手選手が公式戦に出場し始めたことは好材料だろう。
さらに、GK長谷川徹も好調を維持。守りを固め、粘り強い守備から少ないチャンスを狙う徳島にとって、GKの安定したプレーは心強い。第11節の仙台戦ではPKを止める活躍を見せるなど、ここ数試合はファインセーブを連発している。あとは、耐える時間が長くなる試合展開の中で、守備の負担を軽減させるためにも、先制点につながる決定機を増やしていくことが切望される。
ホーム初勝利を目指し、FC東京戦に臨む。(totoONE編集部)
■徳島予想スタメン
4-4-2
GK
31 長谷川徹
DF
4 藤原広太朗
26 橋内優也
2 福元洋平
28 李栄直
MF
20 大崎淳矢
16 斉藤大介
14 濱田武
17 衛藤裕
FW
11 津田知宏
13 高崎寛之
■FC東京 チャンスを得点に結び付けられるか
前節は、セカンドボールの奪取や丁寧なビルドアップからボールを支配し、大宮を押し込んだ。だが、チャンスを生かしきれず、アディショナルタイムに一瞬の隙を突かれて失点。3試合連続で0-1での敗戦を喫することになった。
マッシモ・フィッカデンティ監督は、「ここのところ0-0の引き分けで終わったとしても、コメントするのが難しい試合が続いている。攻撃陣が得点を決めてゲームを終わらせなければいけなかった」と話すなど、課題は明らか。引いて固められた守備を崩すことは容易ではないが、「それならばリスタートのチャンスを生かさなければいけない」と徳永悠平。今季はシーズン当初より、リスタートからの攻めにも時間を割き、前節も相手の倍近いチャンスがあった。それだけに、さらなる工夫で得点に結び付けたい。
明るい材料は、途中出場を果たした河野広貴が攻撃を活性化させたことだ。ここ数試合は3バックのチームとの対戦が続いたこともあり、3トップで臨んだが、次節は河野がトップ下で先発する可能性もある。
河野自身も「いま攻撃陣には焦りがあるかもしれない。ただ、チャンスは作っているので、まず1点が取れれば次々に決められるという予感もある。誰が得点をしてもいいので、チームのために走りきって勝ち点3につなげたい」と意気込みを見せ、連敗ストップの起爆剤として期待が懸かる。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
20 権田修一
DF
2 徳永悠平
29 吉本一謙
3 森重真人
6 太田宏介
MF
38 東慶悟
4 高橋秀人
7 米本拓司
17 河野広貴
FW
9 渡邉千真
13 平山相太