W杯代表メンバーに選出された柿谷曜一朗[写真]=Getty Images
■浦和レッズ 満員の埼スタを味方にできるか、チームの守備意識は高い
前節、大宮との“さいたまダービー”を2−0の完勝できっちりと乗りきった浦和。守りを固めてカウンターという守備的な戦い方をしてくる相手に対し、流れの中から2ゴールを奪うことができたのも素晴らしかったが、不用意に反撃を受けてピンチの場面を迎えることがなかった点も評価されるべきだろう。
相手の攻撃のクオリティーに問題があったという側面はあるが、リスクマネジメントの意識を忘れることなく戦えていたことは間違いない。チーム全体の守備意識が非常に高く、それが4試合連続クリーンシート、J1で唯一の一桁失点という好成績につながっている。ディエゴ・フォルラン、柿谷曜一朗、南野拓実ら豪華な攻撃陣を擁するC大阪も無失点で抑えることができれば、守備への自信を一層深めて中断期間を迎えられる。昨年のホームゲームでは、特に南野に好き勝手やられてしまったので、今回は沈黙させてリベンジしたい。
槙野智章が試合前々日の練習で別メニューだったのは気になるところ。ただ、中断前の最後のリーグ戦ということもあり、コンディションが万全でなくとも、よほどのことがなければスタメンに名を連ねてくるだろう。一方、濱田水輝も今週の練習で足を痛め、前々日の練習はジョギングのみで切り上げたが、こちらは欠場濃厚だ。(神谷正明)
■浦和予想スタメン
3-4-2-1
GK
21 西川周作
DF
46 森脇良太
4 那須大亮
5 槙野智章
MF
7 梅崎司
8 柏木陽介
22 阿部勇樹
3 宇賀神友弥
30 興梠慎三
9 原口元気
FW
20 李忠成
■セレッソ大阪 カギは「史上最攻」と謳う攻撃陣、フォルラン中心の速攻を生かせるか
約1カ月で11試合の超過密日程も、これが最後。中断前のJ1リーグ戦にて、2位の浦和と対戦するC大阪。前節の敗北で、首位鳥栖との勝ち点差が11に開き、前半戦とはいえ苦況に立たされており、今節のアウェイ戦はとにかく勝利が欲しい。そのなかで、13日には中国の広州にて、ACLラウンド16第2戦を行ったが、大卒ルーキーDF小谷祐喜など控え組中心の陣容ながら、アジア王者の広州恒大に1-0で勝利。それまでの重苦しい雰囲気から改善の兆しはある。
ただ一方で、その試合では5得点以上とらなければベスト8に進出できなかったにもかかわらず、ディエゴ・フォルランと酒本憲幸を中国遠征に帯同させず。柿谷曜一朗、山口蛍、南野拓実も、後半からの途中出場にとどまるなど、主軸を軒並み温存。「これまでハードな日程をこなしてきて、疲労もたまっていたため」と、ランコ・ポポヴィッチ監督は説明するも、11連戦の10試合目でのターンオーバーには遅すぎる感もあり、指揮官の采配には疑問が残る。
それでも、裏を返せば、この浦和戦への並々ならぬ思い入れを感じさせるものであり、桜色のチームがどんなパフォーマンスを見せるか、大いに注目したい。カギは、「史上最攻」と謳う攻撃陣。公式戦最近3試合ではわずか2得点と沈黙したが、攻撃的な浦和を相手に、フォルランを中心とした速攻を今こそ活かしたいところ。埼玉スタジアム2002で、昨シーズン最終節での大勝の再現を狙う。(totoONE編集部)
■C大阪予想スタメン
3-4-3
GK
21 キム・ジンヒョン
DF
23 山下達也
4 藤本康太
30 ゴイコ・カチャル
MF
17 酒本憲幸
6 山口蛍
2 扇原貴宏
14 丸橋祐介
FW
8 柿谷曜一朗
5 長谷川アーリアジャスール
10 ディエゴ・フォルラン