【J1第17節予想スタメン FC東京vs仙台】リーグ戦7試合負けなしで上り調子の仙台、主軸復帰で上位進出を目指す

梁勇基

仙台攻撃陣のキーマン、梁勇基 [写真]=Getty Images

■FC東京 課題は先制点奪取後の試合運び

 第16節は新潟に押し込まれたが、武藤嘉紀の挙げたゴールを粘り強く守りきり、勝ち点3をもぎ取った。中断明けの2試合はいずれも先制点を奪うことができているが、課題はリードをした後の試合運び。追加点を狙ってスピーディな攻撃を意識しすぎるあまり、前に蹴りすぎ、ボールを失うことが多かった。

 それでも新潟戦では、交代出場の渡邉千真、東慶悟、羽生直剛らが守備のバランスと時間を作ることを意識したプレーを遂行。カウンターから決定機を作るなど、交代策を含めてチーム戦術が浸透した。選手たちも、「まず負けないチームとして勝ち点を積み上げていきながら、試合内容や質を高めていきたい」と修正点を明確に捉えている。

 ただし、今節は警告累積によりエドゥーが出場停止。マッシモ・フィッカデンティ監督は「エドゥーは献身性を発揮し、チームに大きな貢献をしている。出場停止は痛いが、戦術面を含めて解決策を考えたい。2日間でしっかりと準備をしたい」と話す。

 連戦の3試合目でもあり、固定してきた先発については流動的だが、平山相太は「アウェイで勝った勢いを途切れさせないようにしたい。前線の起点になることを意識し、時間を作ってDFラインから全体を押し上げられるようにしたい」と意気込みを見せる。

 仙台の裏を狙う動きやセットプレーには警戒が必要だが、今節も丁寧なラインコントロールと守備の安定性を発揮し、勝利につなげたい。(totoONE編集部)

■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
権田修一
DF
徳永悠平
吉本一謙
森重真人
太田宏介
MF
米本拓司
高橋秀人
三田啓貴
河野広貴
FW
平山相太
武藤嘉紀

■ベガルタ仙台 リーグ戦再開後初白星のカギは速攻と遅攻の使い分け

 リーグ戦7試合連続負けなし。粘り強いとも言えるが、ここ2試合は引き分けが続いている。前節は打ち合いの末、後半アディショナルタイムに追いつかれるというショッキングな結果に終わった。今節は敵地での一戦だが、リーグ戦再開後初勝利を目指したいところだ。

 前節に3失点した守備陣の立て直しはもちろんだが、3得点した攻撃陣にも課題はある。前節はロングボールが多くなって攻めが急ぎがちになり、落ち着く時間を作れなかった。ボールが大きく前後にいったりきたりする展開は、運動量を浪費して間伸びさせがち。90分を通し、速攻と遅攻を状況に応じて使い分けることは必須だ。それはFC東京が守備を固めた時に攻略できるかどうかということにもつながってくる。

 前節に負傷から復帰したウイルソンと梁勇基の存在は、この点において大きい。中断期間に取り組んできた、連動して相手の裏を取る攻撃においては、スペースを作る動きに長けたこの二人が大きな効果をもたらす。前節の先取点のような形を、連係から繰り出したい。

 また、前節はルーキー・二見宏志が途中出場からプロ初ゴールを記録。最近の仙台は途中出場の選手が攻守で結果を残せていなかったが、彼のゴールが大きな刺激になることを期待したい。消耗の激しい夏場の連戦は、総力戦になるからだ。(板垣晴朗)

■仙台予想スタメン
4-4-2
GK
関憲太郎
DF
菅井直樹
鎌田次郎
角田誠
石川直樹
MF
太田吉彰
富田晋伍
武井択也
梁勇基
FW
赤嶺真吾
ウイルソン

モバイルバージョンを終了