前節、プロ初の一試合2得点挙げたFC東京の武藤嘉紀(右) [写真]=Getty Images
■セレッソ大阪 2試合連続無失点で降格圏16位、浮上のきっかけをつかみたい
J1リーグ戦では、3連敗、2引き分けのあと、2連敗。前節では新潟に惜敗し、2011年以来となる7試合勝ちなしとなり、J2降格圏の16位にまで落ちてしまったC大阪。マルコ・ペッツァイオリ監督体制になってからの中断明けの試合は、我慢の展開が続く。今回、3連勝と好調のFC東京をホーム、ヤンマースタジアム長居に迎え撃つが、この苦況を乗り越えるためにも、現状が対照的な相手に勝って、浮上のきっかけをつかみたいところだ。
この1週間では、途中で非公開練習も実施。また、7日の練習では、攻撃の形作りを重点的にトレーニングするなど、念入りにFC東京戦への準備を整えていた。この2試合、無得点が続いていることもあり、フォルラン、南野拓実、杉本健勇ら、FC東京に負けない顔ぶれが並ぶ攻撃陣には、今こそ奮起が求められる。
ただ、そのなかで、2度の大ケガから復帰し、3日の関西ステップアップリーグの関西学生選抜戦で、45分間出場1得点を記録した吉野峻光の存在は、チームにとって明るい材料。また、新潟戦で後半から登場してチームに流れを呼び込んでいた永井龍や楠神順平、今回古巣対決となる長谷川アーリアジャスールら、出番に飢えている選手たちの活躍にも期待がかかる。
前回の対戦ではカウンターから失点するなど、FC東京に0-2と敗北。今節では、カウンターに細心の警戒を払いつつ、そのときのリベンジを遂行し、ホーム約4カ月ぶりの勝利につなげたい。(totoONE編集部)
■C大阪予想スタメン
4-3-3
GK
21 キム・ジンヒョン
DF
16 安藤淳
4 藤本康太
23 山下達也
14 丸橋祐介
MF
6 山口蛍
2 扇原貴宏
25 キム・ソンジュン
FW
20 杉本健勇
10 ディエゴ・フォルラン
13 南野拓実
■FC東京 チームは3連勝中、運動量が落ちた時の戦い方がキモ
第18節清水戦に大勝し、今季初のリーグ3連勝を果たした。3試合連続で無失点に抑えるとともに攻撃陣も好調。武藤嘉紀がプロ初の一試合2得点をマークし、さまざまな攻撃パターンから計4ゴールをもぎ取った。特に選手間の距離が近くに保たれ、ここ4試合はすべて先制点を奪い、試合を優位に進めることに成功している。
懸念されるのは、前節右太ももを傷めて交代を余儀なくされた羽生直剛の状態だ。マッシモ・フィッカデンティ監督は「100パーセントに戻るまで様子を見たい」と話し、今節は先発を回避する可能性も。羽生が中盤でリズムを作っていただけに、そこでの主導権争いで劣勢になると苦しむことになるだろう。
リーグ前半の第8節では2-0でFC東京が快勝。その後、監督交替を経たC大阪とは初対戦となるが、「もとよりC大阪は選手個々の能力が高い。いまは苦しんでいるが、何か一つのきっかけで立て直しを図られてもおかしくない」と米本拓司は警戒する。そのため、万一先制されてもそこから大崩れしないことに注意を傾け、今節もよい守備からよい攻撃につなげていきたい。
ただしアウェイ・ヤンマースタジアムでは、2010年から1分2敗と勝利を果たせていない。関西独特の気候のもと、運動量が落ちたときの戦い方が4連勝のカギになるはずだ。現在、ラインが間延びした場合には柔軟なシステム変更で対応しているが、選手交代やベンチワークを含めた試合の運び方が焦点となる。(totoONE編集部)
■FC東京予想スタメン
4-3-1-2
GK
20 権田修一
DF
2 徳永悠平
29 吉本一謙
3 森重真人
6 太田宏介
MF
38 東慶悟
4 高橋秀人
7 米本拓司
17 河野広貴
FW
11 エドゥー
14 武藤嘉紀