前節、先制点を挙げた大宮のムルジャ [写真]=Getty Images
■徳島ヴォルティス 前節大敗の徳島、ホーム戦初勝利への期待がかかる
前節は川崎に0-4で大敗。前半戦での対戦と同スコアの敗戦だけに、チームの落胆は大きいだろう。しかし、今節の相手は前半戦で快勝した大宮。前回対戦では中断期間中の成果が攻守ともに十分に発揮され、3-1で快勝。今節も慎重に試合に臨む必要はあるが、臆する必要はない。約2カ月前の対戦だったということもあり、お互い現状に近い状態での結果とも言える。更に、徳島は前回対戦以降にアドリアーノ、エステバンといった選手も加入しており、攻守ともに前回対戦よりも厚みを増している。
しかしながら、ここ2節は得点から遠ざかっており、シュート数は1試合平均6.5本。チャンスを増やすことが必要だろう。そのために、まずは中断期間中に構築してきた守備を改めて思い出し、無失点で試合を運びながら徳島のペースに試合を持ち込むことが大切になる。
ここまでホームで未勝利なだけに、今節は本拠地初勝利に懸かる期待も大きい。シーズン終盤戦に差し掛かり、J1残留に向けたプレッシャーも大きいことは間違いない。しかし、重圧を良いモチベーションに転換できれば、勝ち点3を手にする可能性は大いにある。大宮との“裏天王山”の結果が意味するものは大きいだけに、何とか勝利を手にしたいところだ。(totoONE編集部)
■徳島予想スタメン
3-4-3
GK
長谷川徹
DF
村松大輔
青山隼
藤原広太朗
MF
大崎淳矢
濱田武
エステバン
アレックス
FW
津田知宏
高崎寛之
アドリアーノ
■大宮アルディージャ 先制点の重要さを感じた前節、新監督の戦術は徐々に浸透
前節の鹿島戦における勝利は「久しぶりのリーグ戦勝利。勝ち癖をつけたい」(今井智基)と明るい材料で、チームにとって非常に大きなものとなった。しかし、「次を勝てないと意味がない」(渋谷洋樹監督)と、未だに降格圏内に位置することは選手、スタッフの共通の認識。「危機感がある」(泉澤仁)と、危機感が良い緊張感を与えている。
鹿島戦は試合序盤から相手ペースだったが、耐えて最初のチャンスをドラガン・ムルジャがものにし、勝利のきっかけとなった。改めて先制点の重要度を選手たちは感じたはず。逆に「先制点を取れた試合は少ないが、相手にチャンスを作られた後の先制点だったので、いかに失点をしないかは大事」(金澤慎)と、先取点を許してはいけないということを再確認した試合でもあった。
CBでコンビを組んだのは高橋祥平と横山知伸。「チャレンジとカバーをしていこうと話していた」(横山)と話すように、大事なセンターラインとしては良いコンビネーションだった。今節も徳島攻撃陣を抑えるという意味でも、2人の出来は勝敗に大きく関わってくる。GKとして最後尾からチームを見る川田修平は「守備の仕掛けどころがはっきりした。選手にとっては非常にやりやすい」と渋谷監督になったことで生まれた守備の変化を感じている。
徐々に浸透している渋谷監督の戦術だが、まだまだ日が浅いのも事実。監督として難しい作業は続くが、結果とともにチームの成長も大事になってくる。(上野直彦)
■大宮予想スタメン
4-4-2
GK
北野貴之
DF
今井智基
横山知伸
高橋祥平
中村北斗
MF
家長昭博
カルリーニョス
金澤慎
泉澤仁
FW
ズラタン
ドラガン・ムルジャ