首位浦和を勝ち点7差で追う鹿島 [写真]=Getty Images
■徳島ヴォルティス 残留に向けて後がない徳島、ホーム戦初勝利で弾みをつけられるか
前節はFC東京に0-4で大敗。前々節の“裏天王山”大宮戦も0-2で敗れた。この2試合ではミス絡みの失点も続いており、目標達成に向けて苦しい状況が続く。さらにこの3連戦では、突破力のあるアドリアーノがけがのため欠場するというアクシデントもあった。一戦必勝を掲げる中、アドリアーノの不在は徳島にとっては誤算だったはずだ。ここ4試合は無得点が続いており、先制点を許すと1点が遠い。
しかし、下を向いている暇はない。今節の鹿島とは前半戦の第14節に0-1と敗戦ながら、最小失点に抑えて粘り強く戦いながら攻撃のチャンスを窺えた。試合を優位に運ぶためには、中断期間中に取り組んだ“良い守備から入って無失点で試合を運ぶ戦い”をベースに、チャンスがあれば積極的にシュートやクロスを狙い、フィニッシュまで持ち込むことが大切になってくる。
今節は中3日と対策を講じるにはタイトなスケジュールだが、目標達成に向けて少しでも可能性を高める工夫が必要とされる。今季ホームでは未勝利なだけに、初勝利に懸かる期待も大きい。残り9試合となり、大きなプレッシャーが掛かることは言うまでもないが、気持ちを切り替えて何とか勝ち点3を手にしたい。(totoONE編集部)
■徳島予想スタメン
3-4-3
GK
長谷川徹
DF
村松大輔
青山隼
藤原広太朗
MF
大崎淳矢
濱田武
エステバン
アレックス
FW
佐々木一輝
高崎寛之
津田知宏
■鹿島アントラーズ 首位との勝ち点差は7、優勝に向けて徳島戦での白星は絶対条件
3連戦の2試合を1-0でものにした鹿島は、前節の仙台戦に続き、今節もアウェーでの一戦に臨む。注目されるのは赤崎秀平だ。前節はダヴィがイエローカードを提示され、今季2度目の累積警告により2試合の出場停止が決定。同選手の代役として赤崎に期待が懸かる。
その赤崎は、先発となれば第14節以来のスタメン出場だが、その時の対戦相手が徳島。24分、土居聖真の右サイドからの折り返しをボレーで叩き込み、チームの勝利に貢献している。ダヴィとはまったく違う特徴を持つ選手なだけに、直線的にゴールを目指すことが多かった攻撃は、パスをつないで相手を崩すスタイルへと変化するだろう。このところ、チャンスの山を築いてもフィニッシュの精度を欠き、得点が伸び悩んでいただけに、高いシュート精度を誇る赤崎にはこの状況を変えることが期待される。
その一方で、鹿島の守備は安定している。CBの昌子源と青木剛のコンビは無失点を続けており、堅実な守備ができるようになってきた。得点の決まらない時間が続いても、守備面で耐え続けられることは、チームの重心を後ろに下げずに戦えることにつながっている。
残り9試合となって浦和との勝ち点差は依然として7。勝ち星を重ねる浦和との差を詰めるためには勝ち続けるしかない。(田中滋)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
青木剛
昌子源
山本脩斗
MF
柴崎岳
小笠原満男
遠藤康
土居聖真
カイオ
FW
赤崎秀平